ほんのよこみち なブログ

元不登校の高校生と、ひきこもり→就労準備中の子を持つシングルマザーが、このくにで生きることを考えながら、本と好きなことを語ります。

哲学

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』をツッコミながら読む。

ほんのよこみちです。 (ブログをこの文章から始めるので、「ほ」と入力したら大抵上の文が出てくるんですが、前の記事で「ホールデン」ばかり入力してたら、一気にホールデンが上に来ちゃってました^^; 恐るべし『ライ麦』パワー) 一昨年、出歩くたびに買…

『ライ麦畑でつかまえて』を人生初読して考えた、発達障害に限らない、人間の面倒くささ。

ほんのよこみちです。 51歳にして、人生初、『ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)』を読みました。 ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス) 作者:J.D.サリンジャー 発売日: 1984/05/20 メディア: 新書 いやあ~、もう、面倒くさい子ですね、ホールデン・コ…

『台湾の歴史と文化』を読んで、その複雑な歴史と、日本と言う立場を考える

ほんのよこみちです。 前回『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』を読んだ後、台湾のオレンジ学生運動が気になり、この本⤵を読みました。 台湾の歴史と文化-六つの時代が織りなす「美麗島」 (中公新書 (2581)) 作者:大東 和重 発売日: 2020/02/18 メデ…

『八九六四』を読んでから、あの頃のことをずっと考えている。

ほんのよこみちです。 『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』を読んでから、ずっとあの頃のことを考えています。 八九六四 「天安門事件」は再び起きるか 作者:安田 峰俊 発売日: 2018/05/18 メディア: 単行本 あのとき、天安門にいた若者たちの声が、…

十二国記『白銀の墟 玄の月』①~④を読み終えて考える、人はどう生きるべきなのか。

ほんのよこみちです。 十二国記『白銀の墟 玄の月』①~④を読了しました。 白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫) 作者:小野 不由美 発売日: 2019/10/12 メディア: 文庫 白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫) 作者:小野 不由美 発売日: 2019/10/…

どうしても読まなきゃいけない、と思った『「小児性愛」という病』を読了する。

ほんのよこみちです。 前回『エレンディラ』を読んで、どうしてもこれを読み終わらなくては……と思い、頑張って読了しました。 『「小児性愛」という病 ―それは愛ではない』です。 「小児性愛」という病 ―それは愛ではない 作者:斉藤 章佳 発売日: 2019/11/20…

『憲法の良識』を読んで気づく、国家とは憲法であるということ

ほんのよこみちです。 憲法記念日に、積読タワーから取り出して読んだんですけどね^^; 読んで、ノートに考えたことをメモして、ブログ記事にするのが時間かかるよって言っても、限度があるだろう(~_~;) 毎日更新してる方って、ホントすごいなあと思います。 …

十二国記『華胥の幽夢』を読んで考える、政権に物申すとはどういうことか。(ネタバレあり)

ほんのよこみちです。 十二国記を細々と読んでますシリーズ、『華胥の幽夢』です。 華胥の幽夢 (かしょのゆめ) 十二国記 7 (新潮文庫) 作者:小野 不由美 発売日: 2013/12/24 メディア: 文庫 それにしても、この『華胥』の胥っていう字、なかなか出て来なくて…

十二国記『図南の翼』を読んで考えた、最高権力者としての自覚と行動について。(ネタバレアリ)

ほんのよこみちです。 ゆるゆると十二国記も読んでいます。 新潮文庫では『風の万里 黎明の空』の次は、『丕緒の鳥』になっているんですけど、 古参ファンの感覚では『図南の翼』が次なんだよね~。 なので、個人的な偏見で、次は『図南の翼』です! 図南の…

『武器になる思想 知の退行に抗う』を読んで、個人も思想を持つ必要性について考える。

お題「#おうち時間」 ほんのよこみちです。 おうち時間の増える今日この頃ですが、増えるからこそ、できることもありますよね。 例えば、これを機に、積読本を読みまくるぞ! とか^^; ということで、『武器になる思想 知の退行に抗う (光文社新書)』を読みま…

多和田葉子さんの『穴あきエフの初恋祭り』を読んで感じた、日本の不安と無国籍な異界。

ほんのよこみちです。 多和田葉子さんの『穴あきエフの初恋祭り』を読みました。 穴あきエフの初恋祭り 作者:多和田 葉子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/10/18 メディア: 単行本 多和田葉子さんは、ドイツ・ベルリン在住の作家さんで、日本語でも…

2020年は、文学に向き合って自分自身を高める年にします。

あけましておめでとうございます。 ほんのよこみちです。 本年もよろしくお願いいたします。 ということで、2020年初めのお題について、書かせていただきますね。 今週のお題「2020年の抱負」です。 2019年に「詩を学ぶぞ!」と意気込んで挑戦したものの、ぶ…

『文庫本は何冊積んだら倒れるか』が面白くて、何だか小説が読みたくなった話。

ほんのよこみちです。 『文庫本は何冊積んだら倒れるか ホリイのゆるーく調査』を読みました。 文庫本は何冊積んだら倒れるか 作者: 堀井憲一郎 出版社/メーカー: 本の雑誌社 発売日: 2019/09/25 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見…

『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』を読んで考えた、市場経済と権力者に支配されない生き方とは?

ほんのよこみちです。 『父が娘に語る(なんかやけに長いタイトルの)経済の話。』を読みました(^_^;) 父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。 作者: ヤニス・バルファキス,関美和 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日:…

『天気の子』を観て考える、公共の福祉と生存権(ネタバレ前提)

ほんのよこみちです。 ちょっと前になりますが、『天気の子』を観てきました! 今回の記事は、ネタバレ前提ですので、ご了承下さい。 tenkinoko.com で。 空前の大ヒットを飛ばした『君の名は。』の次の作品ですから、まあ期待値は高くなりますよね。 映像の…

先週金曜日、帰宅したら届いていた人間ドックの結果が、乳房検査で要精密検査だったという「人生最大の危機」。

今週のお題「人生最大の危機」 ほんのよこみちです。 人生最大の危機は、先週金曜日(4日前)にやってきました。 仕事から帰宅したら届いていた、人間ドックの結果が、乳房検査で要精密検査だったんです。 要するに、乳がんの疑いがあるんじゃなかろうか、と…

『海獣の子供』は、圧倒的な美しさと人間と言葉の無力感を味わう、とても濃厚な映画でした。

ほんのよこみちです。 『海獣の子供』を観てきました! www.kaijunokodomo.com すごく、面白かったです! この映画は、非常に濃厚な作品なので、ご覧になられた方なりの解釈というのがあるように思われます。 ネット上にも、いろいろなご意見が上がっている…

「不登校は甘え」「いじめは思い込み」と言われた時、どう考えるのか。

先日、日本に住む外国人のAさん(仮称)と話していて、言われました。 「学校の枠にはまるのがキツイから嫌、なんて甘えですよね」 「いじめられたから相手が悪い、ってそれは自分の思い込みですよね」 うちの子が不登校であると話したあとの言葉です。 これ…

『知られざる縄文ライフ』で、30年更新していなかった縄文知識を上書きする(^_^;)

こんにちは、ほんのよこみちです。 前回、縄文展に行った!という記事を書かせていただきました。 honno-yokomichi.hatenablog.com それで、縄文展で買ってきた『知られざる縄文ライフ』という本を読みました。 この本は、表紙からしてイラスト満載のかわい…

『反省させると犯罪者になります』の理念は、生きづらい社会をわかりやすくしてくれます

こんにちは、ほんのよこみちです。 反省させると犯罪者になります (新潮新書) を読みました。 非常に重い本でした。 何が重いって、読みながら、自分の過去の悪行と向き合わざるを得ないからですね(-_-;) この本を読みながら、いろんなことを考えてました。 …

私の朝ごはんは、中学のころからずっとトースト1枚でした。

お題「朝ごはん」 お題スロットをしたら、お題が「朝ごはん」でした。 ちょうど、このところずっと考えていることに合致したテーマでしたので、少し書かせていただきます。 前回、こんな記事を書きました。 honno-yokomichi.hatenablog.com この記事を書いた…

『県立!再チャレンジ高校 生徒が人生をやり直せる学校』は、我が子を託したい学校でした!

県立! 再チャレンジ高校 生徒が人生をやり直せる学校 (講談社現代新書) を、読みました! こんな高校が日本にまだあるのか⁉ ここには、日本の学校教育を変える貴重なヒントが詰まっています。 槙尾学校の先生たちってすごい! この本を読んで、心からそう思…

『友だち幻想』を布団の中で読む

『友だち幻想』を、げほげほしながら布団の中で読みました。 ……ってすっごく不健康そうな行為ですね(苦笑) この本は、家族が読むかな~と思って買ったんですけど、結局私が読みました。 私はわりとマイペースな人間なので、同調圧力に苦しむということがよ…

オーウェルの『動物農場』〔新訳版〕を読みました

GWだというのに風邪が治らず、申し込んでた講座もキャンセルして寝込んでいる、まぬけなほんのよこみちです。 で、横になりながら読んだのが、ジョージ・オーウェルの『動物農場』。 昨年、話題になった本ですね。 読んでみて、おおっ、『銀英伝』につながる…

『暇と退屈の倫理学』を読む

國分功一郎さんの『暇と退屈の倫理学』を読みました! いや~、重かったです。物理的に、本が(苦笑) 寝転がって読む本ではなかったですね(反省) 「暇」と「退屈」について、哲学、倫理学のみならず、人類学、歴史学、経済学、社会学、政治学、生物学等々…

最果タヒさんの『もぐ∞(もぐのむげんだいじょう)』を読む

最果タヒさんの、「食べる」をテーマにしたエッセイ集です。 刊行当初、気になってはいたんですが、手を取ってなかったんですよね~。 個人的なことなのですが。 私、「食べる」ということがあんまり好きではないのです(苦笑) これも、昭和の「絶対に残し…

【科学】『人間と機械のあいだ 心はどこにあるのか』

『人間と機械のあいだ 心はどこにあるのか』を読みました。 人工生命研究がご専門の池上高志氏と、ロボット研究がご専門の石黒浩氏の本です。 お二人が2017年に「機械人間オルタ」を開発された、そのことを中心にとらえながら、「人間とはなにか」、「生命と…

【哲学】『勉強の哲学 来るべきバカのために』 千葉雅也 著

2017年、話題になった『勉強の哲学』です! 私も早々に買ったまま、読みかけては挫折し、積読状態でした。 で、正月休みに読んでみたところ、面白い!! 今年の抱負は「学習するぞ!」なんですが、この本のおかげで、方向性が大変革しました! ここで言われ…