ほんのよこみち なブログ

元不登校の高校生と、ひきこもり→就労準備中の子を持つシングルマザーが、このくにで生きることを考えながら、本と好きなことを語ります。

一周回って、今さらながら『人生がときめく片付けの魔法』を読んだら、自己啓発本だった

一時期のブームも過ぎて、今さら手に取るのは恥ずかしいかも……と思いつつ、読みました(苦笑)

『 人生がときめく片づけの魔法』 です。

ブームの頃、こんまりさんはあちこちのメディアでお見掛けしてましたよね。

今でも、女性雑誌でコーナーをお持ちです。

そういうちょこちょこした半端な情報を斜め読みして、なんかわかった気になってたんですよね~。

だから、今まであえて読んでませんでした。

 

 

というか、こんまりさんの迫力に、ついていけない自分を自己正当化したかった(苦笑)

ときめかないものは全部捨てましょう、と言われても、そんなんしたら、うち、なんもなくなってまうやん! みたいな(苦笑)

という前提で、いろんなものの片付けに手を出すのが億劫な自分の自己正当化!

人間というのは、いろいろ理由をつけて逃げ出す生き物なのですよ~(反省しとんか~い?)

 

 

で、今回、初めてまじめに読みました。

予想通りの捨てへの圧力は、ハンパなかったですね。

でも、読んでいるうちに、片付けようと思うように、意識改革されている自分がいました。

まずは洋服からとか。

一度に片付け祭りをする時間は取れないので、今日はTシャツとか、明日はボトムとか。

そういう調子で、靴下、鞄あたりまでは、読みながら片付けしちゃってるんですよ!

それでいて、部屋も以前より散らかっていない!

こんまりさんのパワーを、感じているところでございます。

 

 

私も片付け本は好きで、いろいろ読んでいます。

それで、こんまりさんのブームのころに、なぜ彼女がブームになるのか、考えていました。

彼女のキャラクターや、ときめきという言葉を片付けに用いる斬新さ。

メディアなどでも、「片付けにときめきという思想や、物に魂が宿るとするアミニズム、そういったものが真新しい」とされていましたよね。

 

 

そういう思想というのも確かに魅力的だと思います。

ただ、今回読んでみて、「これは自己啓発本だったんだ」と感じました。

 

 

こんまりさんの言葉は、非常にポジティブです。

これまで片付けが苦手だった人を、決して責めることはありません。

彼女の講座を修了した人は、片付けのできた部屋を手に入れることが出来、かつリバウンドはしないと明言されています。

このポジティブさについていけない人は、途中で脱落するのでしょうけど、ついていきさえすれば、快適な部屋が手に入るというのですから。

ましてや、捨てる基準はすべて自分自身なのですから。

やってみよう、と、つい動き始めたくなるわけですよ。

そもそも、好きでないものを捨てるという行為自体は、ハードルが全然高くない(苦笑)

 ちょっと動いたら、達成感まで得られる、すぐれもの!

 

 

うまくできた本ですね、これは。

この本からは、片付け以上のものが得られる気がします。

私が今まで読まずにいて、そして今読んだのも、今が読むべき時期だった、今ご縁があったんだと、プラスにとらえられるように思えます。

読んで非常に良かったです。