『娘が不登校になりました。』を読み返す~どこにでもある不登校家庭の状況
こんにちは、ほんのよこみちです。
前回、こんな記事を書きました⤵
honno-yokomichi.hatenablog.com
でまあ、うちは公立の適応指導教室に通っているんですけど、民間のフリースクールしか選択肢のない地域もあるようで。
では、フリースクールに通ったお子さんの場合がわかるテキストはないかな、と思いまして、昨年読んだマンガを掘り起こしました(苦笑)
それが⤵
『娘が不登校になりました。「うちの子は関係ない」と思ってた (本当にあった笑える話)』
いや、笑える話ではないんですけどね。
コミックエッセイのシリーズだからって、なんでもかんでも笑える話に含めてしまうとは、版元さん、大丈夫でしょうか……。
この本は、中学が馴染めなくて不登校になった女の子と、その母親(シングル)の奮闘記ですね。
はじめて不登校に接した母親のあれこれが、次々登場してきます。
程度の差こそあれ、我が子が不登校になった当初の母親って、こうしてあれやこれやと世話を焼いて、右往左往するんですよね。
私立中学に編入という選択肢は、私の中にはなかったのですが、親としては、子どもの環境を整えられるものなら……というのは、ありますよね。
我が事のように、頷きながら読めます。
子どもが不登校になる理由なんて様々で、理由がわかったつもりになっても、現状を変える適切なレシピなんてありません。
この本も、こうすればいい! というような本ではありません。
でも。
あるある! が、今、苦しんでいる方に、何か安堵を感じてもらえたらなあと思います。
学校という箱ものに入って、その他大勢の一員となって生きていくことは、確かにラクではあります。余計なことを考えなくて済むので。
でも、それって、子どもを工業製品みたいに考えていることでもあるんですよね。
教育は、工業ではなく、農業だと思います。
農業だから、自分の思うようにいかなくて当たり前なんじゃないでしょうか。
子どもが不登校になって、心配でたまらないという方に、差し出したい本ですね。