『夢の猫本屋ができるまでCats Merow Books』は、何かをやりたい人に心意気とノウハウの一端をくださる本です!
先週末、三軒茶屋のCats Merow Booksさんに行って、まず買った本です!
今現在、読みかけの本があるので、読むの、どうしようかなあと思いつつ、ページを開いたら、もう止まりませんでしたよ!
ほぼ一気に読みました!
すごく面白い本です!!
……面白い、そう言い切ってしまうと、ちょっと失礼かもしれませんけど。
この本は、文字通りCats Merow Booksさんができるまでの過程が、いろいろ書かれています。
著者は、フリーライターの井上理津子さん。
井上さんが、Cats Merow Booksの店主(ニンゲン)の安村さんはもちろん、安村さんに協力して、安村さんの猫本屋構想に巻き込まれた人たちにもインタビューされて、その結果の猫本屋づくり、をまとめてらっしゃる本です。
ひとことで言うと、安村さん、すごい!
実は私も、安村さんの受講された本屋講座のかつての受講者で、懇親会のときに一度お目にかかったことがあります。
その時の印象が「この人、しゃべりもうまいし、気づかいもすごいし、頭も良い!できる人だ!」でした。
私の本屋プランはすでに煮詰まっていて、結局家族の猛反対もあって挫折したのですが……。
安村さんの緻密さ、人を巻き込むことのうまさは、この本でよくうかがえます。
すごい方ですよ。
何がすごいって、安村さんは本当に「好き」というのを武器にされてきている、ということですね。
10年くらい前から、ビブリオバトルで活躍され、人脈をつくり、いろんな講座で教えを乞い、猫本屋ビジョンを語ることで仲間が増え、協力者が増え、知人が知人を呼び、一大ネットワークができてしまう。
猫が好き。
本が好き。
でも、危機に瀕している猫と本屋。
猫と本屋が相互に助け合う仕組みをつくりたい。
そんな想いをきいたら、つい協力を願い出たくなります。
安村さんのビジョンは高潔すぎて、私利私欲がないじゃないですか。
え? ビジネスとして利益を出すのは、私利私欲じゃないですよ? 当然の行為ですよ。
本当は利益を出す道が他にあったとしても、猫や本をつくる人たちの利益を考える。
そもそも、本屋さんの利益なんて恐ろしく薄いのに、そこから保護猫のために寄付までしてしまう、その志の高さ!
凡庸な人間は、自分が得をするために、自分が傷つかない方法で、こっそり利益を得ようと行動してしまいます。
私だって、そんな姑息な人間のひとりでしょう。
人様の共感を得るとはどういうことか。
この本には、それが記されています。
首都圏にお住いの方、ぜひ三軒茶屋に行きましょう!
地方にお住いの方、旅行等で東京に来られることがありましたら、足をのばされてはいかがですか?
行き方はこちらも参考になさって下さると嬉しいです。⤵
honno-yokomichi.hatenablog.com
それでも、やっぱり三軒茶屋は遠いわ~という方、お近くの本屋さんでもこの本は置いてますよ、きっと。
本屋さんに行くのが苦手な方、アマゾンはこちらです。
できれば、実店舗を構えて頑張ってらっしゃる本屋さんを支えて欲しいと思いますけど、そういう本屋さんが苦手な方がいらっしゃるのもまた事実。
苦手であっても、この本は手に取ってほしいし、もっと本を気軽に手に取ってほしい。
Cats Merow Booksさんは、ネット通販はされない模様ですが、それもすごくわかりますし。
猫と本の好きな方と、猫と、本に関わるお仕事をしている方と。
みなさんが幸せを感じられるような、そんな生き方ができますように。
私はCats Merow Booksさんとみなさんを、応援します。