『未来のミライ』の評価が割れてる理由を確かめに、観に行った!
こんにちは、ほんのよこみちです。
この映画、口コミなどを読んでも、評価が全く割れてますよね〜。
なので、自分で確認すべく、観に行きましたよ^_^
私は、個人的には、面白かったです。
くんちゃんの、未来ちゃんというライバル出現によるヤダヤダ、赤ちゃん返りが、ものすごくあるあるな感じで表現されて、良かったです!
ここまできちんと幼児を描いてるなんて、さすがだと思います。
機嫌を直したと思っても、またちょっとしたことでぐずる。その間合いが絶妙。
大人にとっての都合の良い素材になってない!
そんなくんちゃんが、ちょっとずつお兄ちゃんに成長していくお話なので、子どもを2人以上育てている人には、もうドンピシャ!楽しめる作品ではないかと思います。
反面、『サマー・ウォーズ』のようなザ・エンタメを期待される方には、物足りないかもしれません。
この映画は、ああいう構えたエンタメではなく、どちらかというと、子どもの成長を小さなエピソードとともに描こうとしている、観た後でいろいろ考えることも含めて楽しむような、そういう作品ではないかと思います。
なので、爽快に楽しめる映画ではないでしょう。
私も、観ながら、下の子が生まれた頃の上の子の気持ちを思い起こし、後悔と反省と申し訳なさとに埋もれました(^◇^;)
というように、子育て経験のある方、ご自身に弟妹のいらっしゃる方には、あるあるで共感いただけると思うんですけどね。
仮に、独身でひとりっ子の方でも。
自分より小さくか弱く皆の愛情を集めてしまう存在に対する嫉妬……って、誰しも心当たりのある感情だと思うんですけど。
あの子ばかりが、あいつばかりが、何故注目を集めるのか……?
私もひとりっ子ですので、子育てをしていなければ、そういう視点でしか、この作品を観ることはできなかったでしょう。
でも、単に嫉妬という部分に注目して、我が事に引き寄せて観ると。
腹が立つんですよね〜、くんちゃんのわがままぶりには(^_^;)
なんでコイツわからないの? わかれよ、相手はお前より小さいんだぞ!
こっちだって、毎日腹が立つことあっても、仕方ないって我慢してんだぞ!
と。
この気持ちが、虐待への入り口だと思うんですけどね。
以前、岡本茂樹先生の本について、取り上げさせていただきましたが。
honno-yokomichi.hatenablog.com
みんな、それぞれ我慢して我慢して、抑圧されながら頑張って生きています。
我慢して、だから他人に弱みを見せられず、他人に頼ることが出来ず、頑張って頑張って……。
頑張っていないように見える他者に、イライラしてしまう。
多分、くんちゃんにイラっときたら、お疲れなんですよ。
子育てのお話なんですけど、気がつけば、くんちゃんは承認欲求にじたばたしている自分のようにも見えてきました(;^_^A
歳を取ったって、所詮、人間は子どもから始まってますからね。
ネタバレはあんまり踏んでいないつもりですけど、結果、褒めているようにも見えませんね(+o+)
ベタなエンタメではないですけど、細田守監督のこれも一つの挑戦かなとも思います。
丁寧に描かれた幼児っぷりを堪能しつつ、映画を味わうという主観で観れば、新しい世界が見えてくるかもしれません。
私は、見て良かった作品です。