ほんのよこみち なブログ

元不登校の高校生と、ひきこもり→就労準備中の子を持つシングルマザーが、このくにで生きることを考えながら、本と好きなことを語ります。

『知られざる縄文ライフ』で、30年更新していなかった縄文知識を上書きする(^_^;)

 

こんにちは、ほんのよこみちです。

前回、縄文展に行った!という記事を書かせていただきました。

 honno-yokomichi.hatenablog.com

 

それで、縄文展で買ってきた『知られざる縄文ライフ』という本を読みました。

 

 

この本は、表紙からしてイラスト満載のかわいい本ですが、中もイラストいっぱいです。

ひょっとして子ども向け? と思ってしまうほどわかりやすく、学校の教科書で学んでから30年の私でも読める本でした。

文展会場には、お子さんもたくさん来場されていたし、やっぱり初めて縄文時代を学校で習う小学校高学年くらいをターゲットにしているのかもしれません。

だから、ビギナー向けですかね。

 

 

科学技術の進歩と平行して、考古学の分野も研究が進みます。

昔の教科書の内容なんて、もう全然今の定説と違っていたりもします。

ネットでどんな情報も手に入る時代ですが、半世紀近く生きていると、新しいものに対する理解力も落ちてしまうのが生き物の常。

だから、ハードルを下げて、自分の理解力に合う本を探して読むことは、恥ずかしいことじゃありません。

イラストで描いてもらうと、ホントわかりやすいですし。

 

 

内容も、テーマ別にまとめられているので、あれどうだっけ?というツボもちゃんと抑えられます。

この本を読んで、昨日の妄想は暴走だったなあ……と反省したり。

はい、火焔型土器は新潟オンリーの土器なんですね。

よそには伝わってないんですね。

よそのムラの人が「うちも欲しい」なんてことにはなってないんですね。

そもそも他の人の目を意識する、とかないんですね。

つくりたいものをつくる! の一念で火焔型土器が出来たのだとしたら、やっぱり好きなものを思いっきりやるパワーってすごいです。

 

 

この本を読んでいると、縄文時代にも、介護とか障がい者介助とか普通にあったようで、昨今の生産性云々の意見とは違うなと感じました。

思想とか道徳とかが形として残されることなどなかった縄文時代

理論ではなく、当たり前のこととして、弱者を守るという行為をやっていたわけです。

みんなが生き残るために。

 

 

虫歯や歯槽膿漏になってたり、がんで亡くなったと思しき人骨があったり、縄文時代の人々も現代とあんまり変わらないみたいです。

そりゃ、身長は現代人より低いし、寿命も長くはないし、今より良いもの食べてないですけど。

祭りの日は近隣のムラの人も集まるから、おしゃれしよう!とか、出会いのチャンス!とか、変わんないよ人間!!

 

 

そういえば、私、農業とか食糧備蓄とかを始めたのって、弥生時代の人たちだと思ってました。

でも、縄文時代の人たちも、木の実の栽培や備蓄をしていたんですね。

肉や魚の干物も、作っていたかもしれない、と。

定住+農業+備蓄で、貧富の格差とかという状況には至らなかったのかな?

隣のムラとの戦争とかにもならなかったのかな?

ま、1万年も続いた生活文化ですから、戦争やってりゃ、とっくに滅びてますね。

弥生時代にしても、世界の古代文明にしても、戦争をやっちゃっちゃあ数千年でおしまいよ。

あきません。

 

 

歴史から教訓を得ることに反対する人もいますが、私はそれが真理なら学んでもいいと思います。

戦争をしたら早急に滅びる、とか、まさにそれ。

閉鎖的なムラ社会で凝り固まるべき、とは思わないけど、他人を気にしない、という生き方も難しいとは思うけど、みんなが生き残るためにどうすべきか、は、歴史を教訓にできますよね。

誰かを踏みつけにして生き残ったって、そんなの一時的。

自分で自分の手足を喰うようなやり方ではなく、互いを尊重しあうようなやり方を。

それがぽんっと出てくるなら、人類は戦争なんかしていないので、まあしっかり考えなさい、と縄文人さんたちに言われている気がします。

恐るべし、縄文時代

 

 

縄文人さんたちが、のちに入ってくる弥生文化人とどう接したのか、衝突もあり融合もあり……だったのでしょうけど、その辺のことも知りたいです!

北海道と沖縄には弥生文化が入って来なかった、というのも、羨ましかったり。

一冊本を読めば、知りたいことはもっと増えます。

縄文人さんたちが文字を持っていなかったことが、ホントに残念!

文書ってやっぱり偉大ですね。