『信州の縄文時代が実はすごかったという本』って、タイトルがベタすぎてすごい!
こんにちは、ほんのよこみちです。
このところ、縄文時代を生きています^_^
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で、『信州の縄文時代が実はすごかったという本』を読みました。
この本も、縄文展で買ったのですが、信濃毎日新聞社さん発行なんですね。
おお、地方出版の本!
これは、見つけた時に買っておかなければ!!
あとでネットで検索すればいいやって思ったって、いざしようとした時には、多分、タイトルを忘れてたどり着けない……( ̄◇ ̄;)
というような苦い経験を多々踏んでいるので、即買いしました。
この本は、タイトルどおり、信州の縄文時代について、写真や地図をふんだんに使いながら説明してくださってます。
信州限定なので、私の大好きな火焔型土器は出てきません。
でも、信州は黒曜石の産地でもあり、当時の文化圏としては、規模の大きいものだったんですね。
なので、見ごたえあります。
また、今でこそ、関東甲信越って地域的に大きなひとくくりにされていたりしますが、当時は山を越えるのも大変だったと思いますし、そんなに大きな文化圏はなかったわけですね。
つまり、同じ日本列島内であっても、新潟の縄文人さんと信州の縄文人さんは、行き来がなかったかもしれない。
なので、信州という一つの文化圏で縄文時代を見ていくことで、逆にその時代の人々のことが見えてくる、そんな気がします。
これぞ、地方史の醍醐味!(^^)!
この本では、縄文中期の繁栄の時代が主に取り上げられているので、確かにそれ以外の時代については寂しいです。
でも、土器とか遺跡とかが残っていない時代については知りようがないので、そういう構成にならざるを得ないんですよね~。
とはいえ、縄文後期に集落が少なくなり、次第に人々がよそへ移っていく、そのあたりのことも書かれているので、興味深くも切ないです。さすが地方史!
地球環境の変化には逆らえない、縄文の人々。
しかし、我々現代人も、大して違わない状況なのではないかと、このところの異常気象(てか、もうずっと異常気象……)を振り返ってみたり。
地方史って、同時代の外の地域のことがわからない歯がゆさはありますが、面白いです。
こういう本をいっぱい読んで、自分の中で歴史を立体的に組み立てていったら、絶対面白いんです!
縄文時代はわからないことばっかりで、まだまだ消化不良状態ですけど、だからこそ、研究のしがいもあるでしょうし。
大好きです!