ほんのよこみち なブログ

元不登校の高校生と、ひきこもり→就労準備中の子を持つシングルマザーが、このくにで生きることを考えながら、本と好きなことを語ります。

アニメ見始めたらつい懐かしくて買っちゃったよ!『BANANA FISH』復刻版全20巻!!

コミックスの大人買いだけはすまい、と思っていたんですけど、やっちまいました💦

BANANA FISH』復刻版全巻を、短期間買い……。

出かけたついでに5巻BOXごと買って、半月で揃えてしまいました。

連載当時、私も学生だったんですけど、高校でも大学でも『BANANA FISH』を買いそろえている友人が必ずいたので、借りて読んでいたんですね。

なので、30年ほど過ぎてしまうと、記憶もおぼろげで……。

つい、買ってしまいました(^▽^;)

 

 

アニメが予想以上に良かったからかもしれません。

 

bananafish.tv

 

ノイタミナは深夜なので、録画予約し損ねた回は、アマゾンプライムで観ました。

 

うちの子もアニメを一緒に見ていて、原作はアニメが終わるまで読まない派なので、まあネタバレはしないようにしますが。

 

あらすじとしては、ニューヨークのストリートギャングたちとマフィアが絡む抗争のお話です……って、少女マンガっぽくないですが。

そのストリートギャングのリーダー・アッシュと、日本人の青年・奥村英二との友情物語……とまとめてしまうと、なんか違う気がしますが。

あらためて読むと、もう彼らがいい子すぎて、かわいくて、かわいそうで、胸が締め付けられます。

 

 

なんでこんなに不幸をしょい込まなければいけない子たちが存在するのか。

フィクションだから……ではなくて。

生まれた環境を人は選べないし、こればっかりはその後の努力でどうにかなるものでもない。

運というのは本当に残酷なまでに存在します。

その中で、懸命に生きて、命のぬくもりや、愛情や、小さな幸せを掴もうと、もがいている。

幸福のかたちも、その時間の長さも、違うかもしれないけれど。

どの子にも幸福な瞬間がありますように、そう願わずにはいられません。

 

 

初読当時は、私は奥村英二になりたかったんです。

アッシュのように強くも賢くもカリスマ性もなく、月龍のような特技も権力もなく、それでもみんなの中に入って行ける英二。

彼の懐の深さが、二十歳前後の小娘には、理解できなかったんですね。

英二みたいな人間に、簡単にはなれないよってのが。

 

で、今、読み返して、なりたいなと思うのは、ブランカ……(;´Д`)

能力的にはもう無理なのを百も承知で、アッシュや英二たちの外側にいる、ブランカになりたい。

ネタバレ・クラッシャーになるぎりぎり手前かもしれませんけど(え?もう無理?)、おじさん枠で一番格好いいのってブランカですよね~!

 

 

そして、一番かわいいのがシン・スウ・リン!

チャイナタウンのストリートギャングのひとりですが、英二以上に、この子いい子すぎでは? と思ってしまいます。

まだ幼いのに、いろいろ背負って、それでいてまっすぐで、いい子すぎ!

19巻の彼を思うと、もうお母ちゃんとしてむぎゅっとしたくなります。

それはまあ、他の子たちもそうなんですけどね。

 

 

読後感は、確かに重いですけど、とてもいい作品です。

アニメもマンガもおすすめです!

 

 

あと、Twitterに上がる予告編が面白くて大好きです!

twitter.com

 

なんだか昔の作品を振り返ってばかりで、老いを感じるのですが、好きなものは仕様がない。ごめんなさい。

 

昨今の個人的テーマ「学習」という観点から『BANANA FISH』をみるなら、「金がなければ図書館でも学べるぞ」ということですかね。

アッシュのような天才でなくとも、図書館でひとりで本を読んだり思考したりする。

英二はそこに孤独を見ましたが、孤独だからこそできることもある。

うちの近所の図書館は小さいので、読める蔵書の限界が確かにあるのですが、取り寄せも可能ですし。

学校に行かなければ学べないということは、本当はないんですよね。

というか、学校で学べる範囲はたかが知れている。

学校にしかないものって、カリキュラムの提示じゃないですかね。

それすらも、アッシュの頭脳には足枷はならない……。

 

 

私は天才でもないし懐が深くもないんですが、彼らを見守れる近所のおばちゃんではありたいなあ……などと、不遜なことを考える夏でございますm(_ _)m