噂の『amazon』を読んでみたら、やっぱりamazonが怖くなった……。
本屋さんでたくさん平積みされていたので、買って読みました。
私も日ごろからamazonさんにはお世話になっています。
上の商品画像も、amazonさんから引っ張ってますしね。著作権侵害したくないので。
昼間のパート仕事でも、物流の仕事をしているので、amazonさんと取引のあるお得意先様も多く、本当に身近な存在です。amazonさんは。
そんな、日本人にとって馴染み深い企業・amazonですが。
我々の生活に知らぬ間に侵食してきて、ついにはすべてを取り込んでしまうのではないか。
そんな恐怖さえ感じる大帝国を築きつつあるamazonの姿が、この本には記されています。
怖いよ~。
なんか、子どものころ見た恐怖映画みたいだよ~。
そこに金脈があると判断すれば、キャッシュの物量作戦で同業他社を駆逐する。
手に入れたいノウハウを他社が持っていれば、同種商品をとことん値下げして売りまくり、相手が降参して傘下に入るまでやる。
創業者のジェフ・べゾスが好きな言葉は、「Relentiess」(意味:情け容赦ない)……。
amazonは、どこまでも「お客様のために」なので、安くて良い商品を早く手元に届けてくれる、消費者にとってはありがたい企業なのですが。
我々は生産者でもあるので(サービス業もサービスを生産してます!)。
もちろん、amazonのマーケットプレイスを利用して商売やってる個人事業主さんも知ってます。
amazonのサービスをうまく利用することで、成り立つビジネスがあることとも知ってます。
しかし、こんなに手広く事業展開しているなんて、思ってもみませんでした。
総合ネットショップ+アメリカで店舗運営に乗り出したらしい、ぐらいだろうと。
もはや日本企業では追い付けないのではないか、というレベルの増殖ぶりです。
この本には、そんなamazonの全貌がまとめられています。
もちろん細かい部分ではツッコミたくなる記述もありますが。
(仮面ライダーアマゾンズは子ども向けか?とか(^▽^;))
読んでみて、損はない本だと思います。
こういうのを読んじゃうと、子どもをどう教育しようかと悩むんですよね。
明らかに、これまでの企業戦士意識では、会社がamazonに駆逐されかねない。
でも、amazonに就職なんぞしようものなら、ズタボロにされかねない。
生き残れるのは、AIの技術者かもしれないけれど、そんな能力、うちの子には望めない。
親にその能力がないのに、子どもに望むなんてお門違いだよなあ。
我々が生き残るにはどうすべきか。
① amazonとほどよくおつきあいをする。
② amazonが目をつけていない部分で、ひそかに商売をする。
なんか、恐竜時代に生きていた原始哺乳類みたいだ……💦
でも、amazonがやっていることっって、実は1980年代の日本の大企業と同じだと、著者である成毛氏は仰っています。
利益ではなく、売上高やシェアを重視したために、収益性が低い。
amazonはライバル社が撤退するまで戦うので、その後の利益が出るんですけど。
日本企業は、①どの事業でシェアを伸ばすのか。②顧客のニーズに合った商品を提供できるか。この視点が欠けていたということです。
とことん戦うamazonですけど、無理と思ったらさっさと自ら撤退しますからね。
失敗してもOKにする。
これ、今の日本人には厳しいですよね~。
成功すると思えることだけやっていたら成功しないって、amazonが証明しているようなもんなんですけどね。