【教育】正岡子規に翻弄された共通一次(笑)
今週のお題「受験」
受験なんて、もう30年も前の話になってしまいますが、忘れもしない、共通一次の初日、第一科目(当時は五教科五科目でした)。
「鶏頭の 十四五本も ありぬべし」
この、正岡子規の俳句で、1988年の共通一次は始まったんです。
それが何? なんでしょうが、当時の私(と友人たち)は、「鶏頭」を「けいとう」と読まず、「とりあたま」と読んでしまったんですね。
「庭に、とりあたまを十四五本も刺して眺めてる、正岡子規って血生臭すぎない?」
私の脳裏では、頭を切断され、血が滴っているようなニワトリが、割りばしか何かに突き刺され、庭からはえている図……が、『犬神家の一族(1976)』のように展開されてしまっていました。
共通一次の、まさに本番なのに……。
そんなグロい問題、出るわけないじゃん。
そう思いつつも、庭で串刺しになったニワトリさんが頭から離れず。
さらに先に古文をやろうとしたら、当時まだ『あさきゆめみし』も連載中だった『源氏物語』の、まだ大和和紀先生も描いてなかった宇治十帖が出てて……。
「この問題作った先生、絶対『あさきゆめみし』読んでる……」
あさきゆめみし 漫画文庫 全7巻 完結セット (講談社漫画文庫)
そんな感じで、まあそもそも記念受験に近かった共通一次は、惨憺たる結果に終わりました。
当然、国立大には行けず、田舎の私立大に決めた次第。
それでも、入学した大学で友人もできたし、学ぶ面白さも知れたし、母親の反対で大学院を希望できなかったのは残念だったけど、悔いはないですね。
現在進行形の受験生の方は、今、まさにがんばっていらっしゃることと思います。
桜が咲いても咲かなかったとしても、経験は無駄じゃないですからね。
失敗も笑い話にしてしまえばOK!
どうぞあなたの人生を楽しんでください。