消費税10%問題はもう来ている~ヤマトのシステムダウンで物流に異変が起きている今週。
ほんのよこみちです。
一般の人には全然関係のないことですが、連休明けの9/24、お昼ごろから、ヤマト運輸のB2Webがシステムダウンしています。
それの何が問題って、送り状伝票の作れない状態が続いていることです。
どういうことかと言いますと。
ネット通販で買い物をしたとき、段ボールにシールタイプの送り状が貼ってあるのを、皆さん見たことがあると思います。
佐川急便とかは、送り状をつくるための、専用PCとプリンターを設置したりします。
ですがヤマト運輸は、普通のPCからヤマトのサイトに入って、送り状をつくるんですね。
ヤマトも昔は、特定のPCからログインして送り状をつくる方式を取っていましたが、数年前にそれを辞めて、すべてWeb上でつくる方式になりました。
それが、ダウンしています(9/26午後の時点で)。
商品を発送したくても、送り状がつくれない。
という状況が、早3日。
幸い、私の勤め先はかなり古いタイプの会社なので、未だに複写式(昔の手書きする送り状)も常備してあり、複写式送り状に印刷できるプリンターも使っています。
なので、急遽複写式に切り替えて、なんとか商品の発送をやっています(ヤマト運輸で)。
でも、新しい会社さんなどは、複写式送り状に対応できず、運輸会社を佐川便などに切り替えて、発送しているようです。
なので、佐川急便の物量が急に増え、配達遅延が起こっている模様。
皆さん、買い物の商品がちょっと遅れて届いても、広い心でお受け止め下さい。
ヤマト運輸のエンジニアの方たちも、きっとオーバーワークで頑張ってらっしゃると思うんですよ。
そもそも、今回のシステムダウンの原因は、消費税10%問題のようです。
10月1日から、軽減税率も始まります。
それか~⁉ ですね。
10月からの、ヤマト運輸の運賃値上げも来ています。当然か。
それにともない、昔ながらの複写式送り状を一掃して、B2Webでつくる送り状に統一しようとしてた矢先だったんですけどね。
その方が、ヤマトさんもデータ管理しやすいし、コストダウンにつながるので。
なんですけどね。
この軽減税率というヤツは、思っていた以上にめんどくさいようで……。
19年前の2000年問題以上に、我々の社会に影響を及ぼしていくんじゃないかと。
まあ、すでに日常を侵食されている身だから、思っちゃうんですけど。
これ、10月1日に、大規模なシステムエラーが起きなきゃいいなっと。
こういう科学技術のエラーが起きると、すぐに「やっぱりアナログの方がいい」と極端に走ってしまう場合がありますが。
ITかアナログか、ではなく、リスク回避としての両立……って難しいですかね、やっぱり。
アナログはモノとしての在庫を要求しますし、作業も時間がかかったりします。
極端な話、お客さんが自分で入力したデータをそのまま取り込む場合と、その情報を目で見ながら手書きする場合と、作業効率の違いは一目瞭然ですよね。
ただIT活用は、システムを利用できなければ意味がない。
う~ん。
個人としてできることは、何でしょう。
買ったものの配達が遅れても腹を立てない、とか。
運送料はかかるものと理解する、とか。
その程度しかないって、ほんっと情けないんですが。
とりあえず、ヤマト運輸のシステム復旧を願いつつ、10月1日にまた同様のことが起こっても腹を立てず、腐らず、日々の仕事(物流業務)をやっていきたいと思います。
モノってひとりで歩いてくるわけじゃなくて、いろんな人の手を借りながら、全国を飛び回っています。
そのことも、ちょっと感じていただけたら、物流業界の人間として、ありがたいと思います。m(_ _)m