『「毒親」の正体』を咳込みながら布団の中で読みました
こんにちは、ほんのよこみちです。
昨夜は、なんだかネット不通でしたので、お布団の中で読書してました。
でも、だるいわ咳が止まらないわで、なかなか寝ることも叶わず、今日もごろごろしながら読んでました。
不健康極まりないですかね?
ラクに読める本……で、積読タワーの中から探したのが、この本だったんですよ~。
さすがに、単行本は重くて手が疲れるので(苦笑)
「毒親」本はいろいろ出ていて、毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社+α文庫)も少し読んだことがあるんですが、まだ若かったせいもあり、最後まで読めませんでした。
その後、まあいろいろありまして、今回はまだ冷静に読めたんですけどね。
多分、うちは「毒親」家系だと思われます。
祖父は第二次大戦の帰還兵(でも徴兵されただけの農民)でした。
今でいうPTSDを発症していたと思しき気難しい人で、とれも怖かったです。
いつも空気がピリピリしていて、祖母も子どもである父たち兄弟も、それは振り回されたように聞いています。
仕方ないんですけどね。そういう時代でした。
なんですけど、毒は悲しいかな連鎖し、私もそのひとりだったように思います。
なるべく今は、解毒しようと努力しているんですけどね。
なんて言うと、親も仕方なかった……みたいな論調になりそうですが。
この本では、まず愛着スタイルに着目されています。
愛着と言えば、こんな本もあります。⤵
ちょっと母性神話に比重のかかりすぎのように感じられる本で、母親としては苦しい本なのですが、愛着に関してはわかりやすい本です。
愛着スタイルって、本当にその人を左右するものだと思われます。
いいトシして親の育て方のせいにするな、と、私も若いころある人に言われました。
でも、子ども時代に、子どもらしくあることを許されなかったら、その時間の取り戻しは大変なんですよね。
ごめんで済めば警察はいらない。
人格形成期の環境がいかに大事か。
親も神様ではないので、100%善良な子育てなんて出来ないし、親には親の事情もあるんですが、それを自分が親になってみてすごく感じました。
だからと言って子が親の犠牲になる必要はなく、親の現状を知ることは必要であっても、それに感情移入して「自分が頑張らなくちゃ」とは思わない。
この本の方向性は、そういうものだと思います。
でも、そうは言っても、人それぞれ状況は違いますので、納得できない方もいらっしゃると思います。
ですので、ぜひこの本をお読みいただければと思います。
著者の水島広子先生は、「毒親」に苦しむ子どもさんの立場に立って、非常に丁寧にこの本を書かれています。
精神科医が書いたこの手の本はいろいろありますが、この本は後半丸々、これからラクに生きるためにどうするかについて頁を使われています。
優しい本だと思います。
自分の親が「毒親」だったからと言って、人生をリセットすることはできません。
愛着の安定した親子を見ると、焦りや悔しさを感じることもあるでしょう。
それでも、すべての人が幸せに生きる権利を持っているんですよね。
「毒親」に悩まされる方が、「毒親」との適切な距離を取れるようになりますように。