『武器輸出と日本企業』を読むと、政府のやり方が3流企業みたいで怖い。
こんにちは、ほんのよこみちです。
噂のジャーナリスト・望月衣塑子さんの『武器輸出と日本企業』を読みました!
とにかく、すごい本でした!
政治にはわりと興味を持っている方だと思ってましたけど、自分が何にも知らなかったということを痛感させてくれる本でした。
私の持っている本には、森達也さんの推薦文がついていて「読み終えて言葉を失う」とあるのですが、まさしくそうでした!
これはもうすごい本で、怖い本です‼
日本が武器輸出に舵を切ったのは、なんとなく記憶しています。
しかしね。
なんとなく舵を切った、ほんとにそんな感じで、潜水艦を輸出しようとしていた日本。
重要機密だだもれ状態。
ブラックボックス化のシステムづくりもしようとしてない。
なんだそれはっ!!(#^ω^)
……しょっぱなから怒り爆発ですみません。
この本を読むと、政府のぐたぐたさにもうびっくりしてしまうのですよ。
リスクマネジメントできてなさすぎ!
まず国益を考えて。
売っていいものとダメなものを選別して。
ダメなものはどう守るか対策を講じて。
そして機密が保持できる確証が取れた上で販売。
……というような、普通に一般企業が考えるようなことを、なぜ考えないで後回しにするんですかね⁉︎
あきれてほんとに「言葉を失う」……(#^ω^)
私は平和憲法推進派なので、日本を戦争ができる国にしたくありません。
戦争という行為は破壊だけで生産をしないので、その行為によってお金が生まれることがなく、つまりは続けるほどに赤字になる行為です。
社会が疲弊していくだけだから、やらないにこしたことはない。
てか、戦争しないようにどうするか、それが政治家の仕事だし、そのために高い給料をもらっているわけですからね。
「ほかに道はないんです」なんて甘ったれたこと言ってんじゃねえ、とか口汚く思ってしまいます。
ただ、それと自衛隊の人たちの命がなにより大事というのは、相反するものではなくて。
だから、日本の戦力が世界にだだもれになるような武器輸出は、全くもって何考えてるのかわかりません。
自衛隊の人たちの危険がMAXまで上がるようなことを、国が先走ってやろうとするなんて、どういうことですかね?
そもそも武器輸出に舵を切ったことで、企業がテロの標的になる、その覚悟がないことを、著者の望月衣塑子さんは危惧されています。
これは私も盲点でした。
どんなに言葉を飾っても、軍事利用すれば、その製品は殺人に加担する道具なんですもんね。
その道具を「使用」される当事国からしてみたら、攻撃して未然に防ぐことが正義ですよね。
だから、企業に武器製造・輸出をしろと言ってくるのなら、リスクも提示してちゃんと警護するのが国家の役目でしょう。
大学もしかり。
というか、大学の研究が軍事利用されるかも……ということに対して、そこまで危機感を持っていなかった自分がいて、そちらの方が怖かったのでした。
仕方ないのかも、と思う自分がいたんです。社会の空気に流されてますね。
第二次世界大戦の反省を、すっかり忘れてますね。
軍事利用もありうるような研究をすれば、大学だってテロの標的になるでしょうにね。
いや、もはや現代においては、どの研究も軍事利用されそう……なんですけど。
しかし大学の補助金を減らしといて、研究資金をちらつかせて研究者を釣ろうとか、やり方が下衆。
もっとスマートにやろうよって思ってしまうんですが。
だって、国がやってることって、悪役みたい……(^_^;)
というように、結構エキサイトしてしまいました。すみません💧
この本では「あれ?」と思ってしまうような日本の武器事情について、詳しく書かれています。
著者の望月さんの取材力はもちろん、本の章立てもすごく読みやすく、わかりやすく書かれていて、とても良い本でした。
私は、この本に出会えて、本当に良かったです。
ありがとうございました。