投資として考えて読み始めたら、買われる側としての意識改善指南書だった『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』
こんにちは、ほんのよこみちです。
積読タワーの中からチョイスして読んでいたら、思うところがたくさんありすぎて、記事にしたくなった本です。
サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門 (講談社+α新書)
- 作者: 三戸政和
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/04/20
- メディア: 新書
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300万円っていう中途半端な金額が、読んでみようかなという気にさせますよね。
え? 会社ってそんな金額で買えるの? って。
で、まあ、どんどん読み進めていきまして。
そのうち、いや~な感じがしてくるんですよ。
あ、この本って、大手企業に勤める40代~50代の管理職を読者対象にしてるんじゃん!
つまり、私のような管理職経験のないパートなんてお呼びじゃないってことね(#^ω^)
まあね。
そういう人たちの方が、高給取りだし、職場経験もあるし、顧客としてはおいしいんでしょうよ。
でも、ほっといたって収入高い人たちを、これ以上支援したって……ねえ?
とまあ、ひがみ根性も入りつつ、読んでおりました。
くそっ、大手企業に勤めてるやつらは、こういう経験を積めるのか⁉ とか。
中小企業って、ここまでバカにされなあかんのか⁉ とか。
地方に生まれたら、特に女の子は東京の大学に行くとかダメってよく言われるし、地元の中小企業に就職するのが普通だし、なんかえらい格差ないですかね? とか。
これを、当たり前とか、本人の努力次第とか言われたら、ちょっとむかむかきちゃうんだよね~。
個人的には、やっぱり中小企業をバカにするような奴は応援したくないです。
なので、この本は逆に読めば、すごく有益な本だと思うのです。
つまり、大手企業の連中が中小企業をどう見ているかを踏まえて、逆にそのチェックポイントを改善項目にしていけばいいんじゃん!
私も中小企業で働いていますが、改善とか慣れていない感じは否めません。
改善提案書を出せ、とは言われますが、改善提案書の数値目標があるから、その目標をクリアするためだけの改善提案でしかない。
業務の簡素化、と言いつつ、簡素化して空いた時間で何をするか、までは考えられていないので、業務員が遊んでいる時間ができてしまうだけになっている。
もはや、本末転倒です。
これも、大手企業では当たり前の業務改善についてのマネジメントを、わかっている人間がいないという恐ろしい状態が、中小企業では常態化しているからなんですね。
だって実際、改善って嫌がる人多いんですよ。
自分がラクになる改善なら誰もが受け入れますが、システム化とか、拒絶反応凄し💦
「世の中の流れはそうかもしれないけれど、うちの会社がそれに倣う必要ないよね」なんて言う人も出るし。
そりゃ、大手企業の管理職クラスにバカにされても、しゃあないですわな。
なので、この本は読み進めるほどに、自戒の念で苦しくなるのでした。
いや、もう、うちの会社って買い手はつかないかも……って思ってしまう怖さ!
つまりはヤバいじゃんってことなので、上司に読んでほしいなあと願うのでした。
人間って、低きに流れる生き物なのです。
かつては改善とかばしばしやっていた人でも、ひとたび中小企業のぬるい感じに慣れてしまうと、まあいっか、になってしまうのですよ!
というように、私は買う側ではなく買われる側の視点でこの本を読みました。
明日からすぐにでも使える改善項目は、職場のみならず、ブログ運営とか、メルカリとか、家庭経営とかにも応用したいと思いました。
柔軟に考えれば、非常に役に立つ本でしたね。
推薦されている堀江貴文氏が好きか嫌いかはさておいて。
【無料お試し版】 サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門+現代ビジネス記事付
- 作者: 三戸政和
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/05/18
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