ほんのよこみち なブログ

元不登校の高校生と、ひきこもり→就労準備中の子を持つシングルマザーが、このくにで生きることを考えながら、本と好きなことを語ります。

『WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE.』を読んで、自分の好きなことは何か、について考える

 

『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜 (NewsPicks Book)』です。

春ごろに買って、積ん読にしてしまっていたのを、発掘して読みました。

この本を買った理由は、帯です!

「みんな居場所がない」「モノの売り方が根本から変わった」という謳い文句に、引き寄せられました。

コミュニティについても、ずっと考えていましたし。

ひきこもりの子は、最後はコミュニティに頼るしかないじゃん⁉って思っていたので……ね。

 

 

なんですけどね。

この本を読んでいるうちに、個人的に地域コミュティとのごたごたが発生しました💦

 リアルなコミュニティって、方向性がずれるとしんどいことになってしまいます。

仕事を加減して地域に足場を持つ……という生き方も求められてはいますが、それって過重労働になるのでは?という気がしないでもない。

働き方改革で「副業持てよ」とせっつかされている感もありますしね。

ちょうど、この本が良い思考材料になってくれました。

 

 

この本の著者は佐渡島庸平さんという方です。

講談社の編集さんで『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』などのヒット作を担当されてます。

現在は、株式会社コルクの社長さん。

コルクラボというオンラインサロンを主催されており、これからの編集、これからのコミュニティについて、思考されています。

なので、ビジネスとしてのオンラインコミュニティとは?というようなテーマが、この本にはあります。

 

 

それでですよ。

しょっぱなから「安心と自由どちらを選ぶ?」なんて文章が出てきます。

コミュニティ=安心、コミュニティからの自由=安心はない、そういう構図で考えられていきます。

この辺で、「コミュニティに安心はあるのか?」という疑問を当然持ちます。

熱狂こそが鍵、とか言われても、なんだかなあという疑念を持ちます。

まあ、読み進めていくと、私の抱いたような疑問は想定内だったというか、そういう波風も含めてコミュニティだと言うか。

 

 

「安全・安心とはなにか」を論じる段になって、出てきましたよ。

メンバーが増えることによって、初期メンバーが得ていた安全・安心の空気が変化することを、彼らは恐れている、と。

だから、初期メンバーはかたくなまでに変化を拒むんですね。

これは、どの組織にも当てはまるような気がします。

後から加わった新入りが、それまでうまくいってたのを壊したとか、もう無数に聞きませんか?

 

 

だから……という解決案(コルクラボの中において)を、安全・安心の確保と信頼関係という視点から、説かれています。

それらは、正直ちょっと納得しかねる部分もあります。

きつい人だとあらかじめわかっていたって、きつい言葉で返されたら、やっぱりしんどいし(^_^;)

そこに安心なんてなくて、結局は距離を置くようになるよね、と。

そもそもコミュニティ=安心っていう前提が、この期に及んで納得できていないので、どう転んでもコミュニティづくりは無理かも……と思い始めました。

 

 

なんて書いていると、この本が全然好きじゃないみたいに思えますが(;´Д`)

私がこの本を読んでぐるぐる考えるようになった発端は、世界の問題解決をするという思考から、自分の問題を発見する思考に変えよう!というところですね。

社会の問題(ニーズ)に自分を合わせる生き方ではなく、自分の中に問題を見つける。

自分の好きを大切にする。

この部分は、好きでブログをやっている身なんですけど、非常に盲点でした。

つい需要を考えて、人様の役に立つことは何かを考えてしまう。

人様の役に立つことでなければ、やる価値のないことだと思ってしまう。

私の好きって、本当のところなんなんだろう、としばらく考えておりました。

 

 

好きを考えながら、インターネットによるなめらかな世界、なんて言葉にどきどきします。

つまり、プロとアマの垣根がどこまでも低くなった時代ということみたいですね。

ブログやTwitterから、プロ仕事にする人たちがどんどん出てきている。

自分は何をしているんだろう……と、わりと真剣に考えました。

才能がないって、自分より若い有能な人たちを見ることで悟って、一歩引こうと思ってました。

知識もセンスも技能も、若い急成長している人たちには、遠く及ばない。

そうやって悟って、でも自分の中に好きという気持ちは何もなくて。

ただ自分が他人様にとって有益であるにはどうしたらいいのか、そればかりを考えて。

 

 

もう一度、好きを追いかけてみようかと、思います。

私のそれは、不親切にわかりにくい文章で書く短編詩なので、とてもここでの披露には向きません。

小説家になろう】とかとも違う。

なので【note】のアカウントをつくりました。

まだこれからですけど、使い分けていきたいと思います。

 

 

だから、この本を今読めたことに、感謝です!

本って、自分にとって必要な時に、目の前に来てくれるんですね。

賛同できる部分はほんの少しでもいい。

そのほんの少しに出会うために、私はこの本を読めて良かったと思います。

 

 

あ、前回練習した書評のテンプレート、まるで無視やん(^▽^;)

やっぱり型にはまるのは窮屈なので、へたくそでも好きに書いていきます~(*^▽^*)