ほんのよこみち なブログ

元不登校の高校生と、ひきこもり→就労準備中の子を持つシングルマザーが、このくにで生きることを考えながら、本と好きなことを語ります。

西野亮廣氏の『新世界』は、これからの生き方を考えさせてくれる本でした。

 

ほんのよこみちです。

キングコング西野さんの本、『新世界』を読みました

 

 

新世界

新世界

 
 

いえ、本当は先週読んでたんですけど、ちょっと時間をおかないと、絶対冷静にこの本について語れないだろうと思っていたので……。

というくらい、パワーで読ませてくれる本でした。

 

 

西野さんのやり方には、異論のある方もいらっしゃると思います。

私も「はねるのトびら」時代は、興味のある芸人さんではありませんでした。

でも、噂はいろいろ聞いていましたし、この方のビジネスに対する高評価は気になっていました。

 

 

この本では、クラウドファンディングによる集客とオンラインサロンについて、西野さんのやり方が書かれています。 

どちらももはや、目新しいものではなくなってきていますよね。

目新しくはないんですけど、好意的な人と反発してしまう人に分かれるのが、この2つのサービスだと思います。

なぜ、分かれるのか。

おおもとにあるのが「信用」という、目に見えないものだからじゃないか。

これからは「信用」を積み立てていく時代だ! というのが、西野さんのご意見です。

 

 

私にとっては、この本を読むまで知らなかったことが、ひとつありました。

相方の梶原さんが仕事が出来なくなったとき、西野さんは梶原さんの復帰を信じて、決してひとりでの仕事を入れなかったこと。

これって、想像以上にしんどかったろうと推測します。

だって怖いじゃないですか。不安じゃないですか。

自分だったら、冷たいと言われたって、ひとりの仕事を入れたと思います。

「あいつが復帰できる居場所をつくってやらなきゃ」と言い訳かましながら、復帰できなかったときのための保険を絶対かけてたと思います。

私にはまねできないですね。

 

 

「いい人」でいるだけじゃ生きられない、とも言われる時代ですが、だからこそ「いい人」と「信用」されることが価値となる時代。

その「信用」という価値をお金に換える仕組みづくりが、この本のテーマです。

 

 

この本を読んで、クラウドファンディングに対する見方も変わりました。

私も「人様にお金を出していただく前に、すべきことがあるのでは?」と思う部分があったんですね。

でも、予約限定生産販売ってクラウドファンディングと同じ仕組み、と言われれば、なるほど納得です。

一般的に売れる商品ではないけれど、コアなファンは絶対欲しいと思う商品!

そういうのは、欲しい人に先にお金を払ってもらって、そのお金を使って生産してますよね。

もちろん「信用」という担保があってはじめて成り立つ取り引きですけど。

そういう意味でも、これからの生き方をいろいろ広げてくれるような本だなあと思いました。

 

 

なんですけどね。

西野さんのオンラインサロンに申し込みたければ、Facebookの利用が不可欠なんです。

まあ、変な人が入って来ないようにという防御の意味からでしょうけど。

残念。

私のように離婚でもめた者は、Facebookを使うこと自体がちょっと怖いので無理ですね~。

本名を前に出せない人たちを、私は排除したくありません。

 

 

ということで、この本はとても読みやすく、文章的には小学生でも読めるのではないかと思われますが、内容は小学生向きではありませんのでね~。

でも、学生さんや若い方は、何かしら発見を得られるのではないでしょうか。

2時間くらいでつるつる読めます。

私は個人的には、読んで良かったと思っています。

 

ご一読いただき、ありがとうございました。m(_ _)m