脅威の人気本『メモの魔力』はなぜ売れるのか? 乗って、読んで、書くことで、3倍楽しめる読書体験。
ほんのよこみちです。
前田裕二さんの話題の新刊『メモの魔力』を読みました!
メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)
- 作者: 前田裕二
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/12/24
- メディア: 単行本
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発売日は12/24ですが、私は12/22に本屋さんで買いました!
その前日の12/21には、青山ブックセンターさんで販売開始!とかってTwitterで流れてくるし、発売すぐに品切れかもとか言われてますし、年末一番の話題作かもしれませんね。
何しろ、私がこの本の存在を知ったのは、11月後半。
そのころにはすでに、Twitter上で祭り化していました。
というのも、一般人も本に参加できる企画【「人生の軸」を教えて!】というのが開催されており、1000人の「人生の軸」を募集したところ、予想以上の速さで1000人集まっちゃったというお祭りぶり。
私も応募しようと思ってたんですが、気づいたら締め切られてました💦
ほかにも、本なのに、大量購入者特典を、いろいろ打ち出されていたり。
「予約しました」ツィートがどんどん上がってきたり。
発売までのカウントダウンが行われていたり。
みんなで発売までをお祭りにしている感じがすごくあって、楽しそう。
で、私もつい乗ってしまったわけですよ。
という『メモの魔術』。
タイトルどおり、メモのやり方と、メモすることによって思考を変えようという、自己啓発本ですね。
著者はSHOWROOM社長の前田裕二さん。
「いま最も注目される起業家」と帯にもありますが、本当にすごい方です。
この本では、前田裕二さんが編み出したメモ術が紹介されています。
ノートを見開きで使って、フレームを書いて、その中を埋めていく、というやり方。
そういうノート術自体は目新しいものではないし、あちこちで見たことがあります。
ただ、前田式がマネしやすいのは、左から【標語】→【ファクト】→【抽象化】→【転用】という4つの枠、ということ。
例えば、私もこの本を読みながらメモを取りました。
【ファクト】の欄に、気になった部分を書く。
【抽象化】の欄に【ファクト】の特徴や本質を抽出して書く。
【転用】の欄に【抽象化】したことを、自分のやりたいことに転用する方法を、具体的に書く。
【標語】の欄には【ファクト】を一言で表す言葉を考えて書く。
これだけなんですよ。
これなら、数々のノート術の前に討ち死にしてきた私にも、続けられるかもしれない!
もちろんこの本には、さらに詳しいノートの書き方や、前田さんの本物のノート写真も掲載されています。
また、巻末には【自分を知るための自己分析1000問】も掲載されていて、就活生のみならず、人生半ばを過ぎた大人でも、挑戦のし甲斐がありそうです。
何しろ前田さんは、就活時の自己分析ノートを30冊以上書かれたとのこと。
それだけ徹底的に自己分析することで、自分が本当にやりたいことと向き合えるんですね。
実は、この本を読み始めてから、マネしていろいろメモっているんですが、【抽象化】をうまくできている自信がありません。
【ファクト】のまとめでしかない気がして、ツッコミが足りない気がします。
バブル世代は、若いときに考えるということをあまりしてきていないので、そのツケが来ているんですね。
だからこそ、今、書くということが大切なのだと思います。
著者の前田裕二さんは、とにかくメモをしまくることで有名な方です。
幼くして両親をなくされ、苦労を重ねられたようです。
その前田さんが、不遇な日々から這い上がるために書きまくったのが、メモ。
メモを書くことで、日常を抽象化して考え、新たなアイディアにする。
単なる記録としてではなく、第2の脳として、メモを活用する。
メモを書き続けることで、自分自身の脳を鍛える。
これは、修行ですね。
この本は、ただ読むだけでなく、自分で書いて、楽しむことで、読書体験の価値を何倍にもあげられる本です。
だから、今、人生に迷っている人には、ぜひ読んで、書いて欲しい。
私も1000の質問のまだ1つ目しか書いてませんが、書くことで、自分の人生のコンパスを見つけて欲しい。
著者の前田さんが望まれているのも、そういうことだと思います。
この本が、現代に生きる人にとって、役立つものとなりますように。