『憲法の良識』を読んで気づく、国家とは憲法であるということ
ほんのよこみちです。
憲法記念日に、積読タワーから取り出して読んだんですけどね^^;
読んで、ノートに考えたことをメモして、ブログ記事にするのが時間かかるよって言っても、限度があるだろう(~_~;)
毎日更新してる方って、ホントすごいなあと思います。
初心者向けの憲法本
この本は、素人向けの憲法本ですので、法学に詳しくない人でも読めると思います。
私も、憲法に特別詳しいわけではなく、過去に読んだ関連本って、池澤夏樹さんの『憲法なんて知らないよ (集英社文庫)』ぐらいなんで^^;
ちょっと丁寧すぎるかな? と思うくらい、丁寧に書かれていると思います。
2018年の本なので、社会状況を論じる本としては、少し時間を感じるかもしれませんが。
現政権による改憲草案のどこが問題なのか。
そもそも憲法とはなにか。
どういう人類史の上に、現代社会は成り立っているか。
そういったことが、わかりやすく書かれています。
現代日本に生きている以上、いろいろなことから目を背けて生きていくことは、危険です。
立憲主義、民主主義とは、何なのか。
憲法学者からの見解は、これまで自分が考えていたこととは、違う視点を示してくれたりして、興味深いです。
次は、もうちょっと深い本を読んでみようかなと、思わせてくれます。
国家とは憲法である?
国家とは何か、と問われたとき、国土とか国民とかという答えを想像してしまうんですが、どうも根本は憲法だそうです。
日本の政治家だと、国体とか言いそうな気がしますけどね^^;
そういうことなので、戦争とは、憲法と憲法の争いということですよ。
確かに、近代民主主義国家同士では、あまり戦争にならない気がします。
朝鮮戦争、ベトナム戦争は、東西冷戦の代理戦争と言われているし。
中東戦争は、第二次世界大戦の戦勝国の二枚舌外交による、領土問題。
アフガンとイラク戦争は、テロリズムとの戦いではありますが、ブッシュ劇場の側面もあります。
なんだろうなあ。
負けると、生命の危険があったり、住む場所を奪われたり、2級市民扱いになるかもしれない戦争……なんですよね。
太平洋戦争みたいに、負けたら自由を平和が手に入る戦争……ってのも、かなりいかれていると思いますが。
でも戦争中は、鬼畜米英とかって、負けたら虐殺される……みたいに言われてたんですよね、原爆は虐殺だと思いますが。
もっと早くに降伏していたら、助かる命がたくさんあったけれど、大日本帝国憲法は奪われる。
明治憲法がなくなって困るのは、政権中枢部だけでしたからね。
あの憲法にとっては、国民は使役の対象でしかありませんでしたから。
自由はあっても制限もある。
国というのは、憲法が国民をどうとらえているか、ですかね。
いやでも、近代民主主義国家であれば在民主権ですから。
民主主義国家同士なら、わりと安心して貿易もできますし。
これ以上のことはやらないだろうの領域が、理解の範囲内ですからね。
だから、権威主義国家になってしまうと、他国からの信用を失うんですよねえ。
隣国を見てもわかるように、何をするかわからない国、となってしまいますから。
それは、国益を大きく損なうことになる。
そういうことかなと。
この本を読んで考えました。
今こそIfを考えてみたい
そして、この本を読み終わって考えたことは、日本の未来です。
もしこのまま、自民党の改憲草案どおりに憲法改定となったならば。
日本はどうなっていくのだろうか、と。
それは、いつか来た道に、とてもよく似通っているように思えるので。
何も変わらない、なんてことはないですから。
我々も、歴史の中に生きている構成員で、この世に娯楽を堪能しに来た旅行客ではないですからね。
変わらない、と思っていても、消費税一つとっても、導入前と今とでは大きく違います。
日本の領海から外には出なかった自衛隊も、湾岸戦争を機に、国外での活動が増えていきました。
静かに、でも着実に、社会は変わっていきます。
何せ、変えたいと思っている人たちもいるわけですからね。
明るい未来であればいいんですが、歴史は繰り返すとも言いますので、最後の総理大臣を見ることにならなきゃいいなと思います。
そこまで意識してしまうほど、今の状況はやばそうです。
なんて書くと、情報操作と思われる方もいらっしゃるかと思いますが。
やばい、と、普通の人が言えるように。
憲法って何なのか、考える機会を持っていただけましたら幸いです。
ありがとうございました。m(_ _)m