生きた時代も環境も違えば、良しと思うことも違うのだろう。と、思った方が幸せ。
ほんのよこみちです。
昨日は自治会の掃除がありました。
風邪気味でしたが、月に一度のことですので、参加してきました。
私も、今の公営住宅に引っ越して10年近くなりますので、掃除の手順はだいたいわかります。
今月は、公営住宅付属の集会室が掃除当番の場所でしたので、トイレ掃除とか窓拭きとかをやりました。
で、まあ、もうそろそろ終わりという時間だったので、ごみ置き場の水道に手を洗いに行ったんですね。
そしたら、顔なじみの高齢女性が、雑巾を複数枚、洗ってらして。
「あ、手を洗いに来たの? このお水きれいだから、この雑巾を洗ってちょうだい。手がきれいになるから」
確かに、高齢女性が示した先には、きれいなお水の入ったバケツがあり、まだ白い雑巾が1枚、入っていました。
言われるまま、その雑巾を洗ってたんですが、人生の達人の目の前ですから、そこはちょっと念入りに洗ってしまいます(^▽^;)
でもまあ、雑巾はあまり汚れてなくて、洗ってもバケツの水も濁らず、私が洗い終わった後も、達人女性は、そのままのバケツの水で、次々と雑巾を洗い始めました。
結局、洗った雑巾を干しに行ったところで、なんとなく掃除時間が終わり……。
いくらきれいな水だからって、雑巾を洗うことと手洗いは違う気がするんだけどなあ。
そう思っていたんですけどね。
でも、まあ実際、そこまで手が汚いかと言われると、そうではなくて。
どうせ、うちに帰ったら、また手を洗うんだしね。
そう思いながら、ふと。
高齢女性は、いわゆる戦中派生まれの方です。
彼女を育てたご家族は、当然、明治か大正生まれの方々で。
井戸水とか使ってた昔は、こうやって水を節約するのが、当たり前だったのかもしれないなあ。
彼女には彼女なりの正しさがあるわけで。
その正しさが、自分の正しさと違うからといって、ショックを受けて終わるのは、あまりにもったいなくて。
人生の達人ですから、これまでも掃除の仕方で駄目だしされることが、何度かありました。
「できてないわよ」って言われると、確かに傷つきます。
しかし、達人の掃除はきれいで、私が気がつかなかったところも、がんがん掃除されていて。
勉強すべきところなんですよね。
実際、私より彼女の方が、はるかにたくさん掃除をしているし。
自分の感覚と合わない人に不満を持ち始めたら、自分以外のすべての人を否定するはめになります。
それはあまりにつまらない人生ですね。
違いを、肯定的に理解した方が、絶対ラク。
腹を立てるって、結構体力使いますから、私はラクな方がいい。
ご近所さんともめることほど、めんどくさいことはありません。
50年生きていても、知らないことやできないことは、多々あります。
新しく知ったり、考えたりするって、楽しいです。
どうせ生きるなら、楽しい方がいい。
今日も明日も、楽しいことがたくさんありますように。
ありがとうございました。m(_ _)m