ほんのよこみち なブログ

元不登校の高校生と、ひきこもり→就労準備中の子を持つシングルマザーが、このくにで生きることを考えながら、本と好きなことを語ります。

元ひきこもりの子の汚部屋を片付ける!

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 ほんのよこみちです。

元ひきこもり、現就活準備中の第一子の部屋を、片付けました!

 

我が家の第一子の部屋は、いわゆるテレビに出て来るような汚部屋です。

床が見えないくらい、ゴミが散乱していました。

ずっと片付けたかったんですが、「入るな」と言われてしまえば、入らないのが人権意識。

「ゴミ、出してね」と誘いつつ、じっと我慢の母親だったんですよ〜。

 

なので、子どもの汚部屋片付けについて、以下にまとめてみました。

 

 

①強制的な期限を設定する

よく、来客の予定を定期的に入れたら、部屋がきれいになるって言いますよね。

人間ですから、人様はきれいな部屋でお迎えしたいと思うのが、人情。

でも、ひきこもりの子って「自分の部屋には客を入れない」と、来客があってもスルーしたりします。

我が家は幸い公営住宅なので、半年に一度、消防設備点検に入ってもらわなければなりません。

全居室強制なので、ひきこもりの子の部屋も例外ではなく。

おかげで、半年に一度は「片付けを強制される」という恒例行事が、成立しつつあります。

 

②家族が他の部屋の片付けを楽しむ

期限を切られたとしても、やりたくないことは腰が重いもの。

なので、まずは家族が、他の部屋の片づけや掃除を楽しむことが大事です。

疲れていても、面倒でも、きれいになってすっきり!っていう気持ちになれたら、最高ですね。

そんな余裕ないよ、という場合でも、「ああもう大変」ってつぶやくことは誰にでもできるので。

やせ我慢でも「楽しいなあ」と思う方が、かっこいいと思うんです。

家族が楽しそうにやっていると、天岩戸方式で、アマテラス様も「楽しいのかな?」と出てきますからね。

 

③どんなにごみがすさまじくとも、文句を言わない

そんなこんなで、本人がやる気になったら、大きなごみ袋を渡して任せます。

どんなごみが出てきても、「出してくれてありがとう」です。文句厳禁です。

本人のプライドを傷つけてしまったら、今回はもう諦めるしかありません。

 

逆に、「一人ではできないから手伝って」と言われたら、チャンスです。

やっぱり大きなごみ袋を持って、本人が「やっていいよ」って言ったところから、とにかくごみをごみ袋に詰めればいいんですから。

 

今回、第一子の部屋の入口から始めて、奥に進行していくという方針で、ごみを分別しつつ、ごみ袋に入れていきました。

もちろん素手で、です。

我が子が日常を過ごしている部屋ですから、ゴム手袋をするような異界ではありません。

鼻水をかんだティッシュだろうが、食べかけのお菓子の袋だろうが、素手でがんがんごみ袋に入れて前進しました。

 

自分の手は、後で洗えばいいんですから。

汚い、とは言いません。

「片付けさせてくれてありがとう。どんどんすっきりしていくのが、気持ちよくて楽しいよ」

言うなら、これ⤴ですかね。

 

④本人ができることは、やってもらう

仮に、親が手伝う場合でも、できることは本人にやってもらいます。

たとえば、たまりまくったペットボトルのラベルは、本人に剥がしてもらうとか。

缶カンは、廊下に全部並べてもらうとか。(後で母が洗うとしても)

参加することに意義がある

いずれ、本人が一人でやるようになるわけですから(親は先に死ぬし)、できることを少しでも増やしてもらう必要はありますからね。

汚部屋にしてしまうほど、片付け能力がないのであれば、親が見本を見せつつ、やり方を少しでも記憶にとどめてもらう。

あらゆることが、その繰り返しなのかもしれません。

 

⑤本人が「疲れた」と言ったら、無理強いはしない

まあ、そもそもが汚部屋なんですから、ちょっとごみ袋をいっぱいにした程度で、きれいになるはずもありません。

今回、45Lのごみ袋2つ分の燃えるごみを出しましたが、それでも4畳半の部屋の入り口から中央あたりまで。

かろうじて、消防設備点検の業者の方に入っていただける、その床を確保した程度に過ぎません。

正直、業者の方には申し訳ないなと思います。

でも、本人が「疲れた」と言ったとき、無理強いをしないで片付けを辞めることにしました。

時間にして、だいたい2時間、片付けをしたことになります。

普通、疲れて休憩したくなる時間ですよね。

仕方ありません。

 

本当は、本人は休んでくれてていいから、自分ひとりでも片付けし続けたかったんですけどね。

「もう辞めたい」と言われたら、その意見は尊重するのが民主主義。

チャンスは次回に持ち越しです。

そのチャンスが半年後……にならないようにするのが、家族の工夫のしどころ。

親自身が、片付けをし続けることが、意識改革の一歩なんですよね。

 

結果

結局、第一子の部屋のすべてを片付けることはかなわなかったんですが、足の踏み場もなかった部屋の、床を発掘しただけでも前進というもの。

その結果が、ごみ袋2つの燃えるゴミと、ごみ袋1つのアルミ缶、ごみ袋1つのペットボトルですから、達成感ありありです!

もう、楽しいったらありゃしない!

おかげで、あっちこっちの掃除し残してた部分が目につくようになり、雑巾代わりの古タオルを小さく切った布を持って、ちょこちょこ掃除するようになりました。

片付けも掃除も、やればその分、気持ちのいい、デトックス行為ではないか。

50歳にしてあらためて、そのことを感じました。

 

これが三日坊主にならないよう、気をつけないとですね(;^_^A

 

夏は気温が高いので、拭き掃除をしても乾きやすく、大掃除にはうってつけです。

お盆休みに大掃除の計画をされている方、集中しすぎて水分補給をお忘れなく、熱中症にはお気をつけください。

ありがとうございました。m(_ _)m