ほんのよこみち なブログ

元不登校の高校生と、ひきこもり→就労準備中の子を持つシングルマザーが、このくにで生きることを考えながら、本と好きなことを語ります。

災害疲れしたら、普段の好きな小説を読もう!

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ほんのよこみちです。

台風19号通過地点にお住いの皆さま、大丈夫だったでしょうか。

我が家も通り道にありましたが、おかげさまで、なんとか無事に過ごすことができました。

当たり前の日常って、なんてありがたいんだろう、と、身に染みているところでございます。

 

今回の台風は、前々から予測されていたので、私も事前にいろいろ買いこみました。

東日本大震災の時の、スーパーの棚に何もなかった悪夢は、記憶に新しいところですしね。

東京は人口が多いので、避難所に全員入れないじゃんってのもわかってますし。

だから、避難しなくてもいいように、自宅の補強とか、食料&水とか、買いまくりました。

子どもにも、乾電池とエアパッキン(窓補強用)を買いに行ってもらったりしました。

 

でもね。

やはり慣れないことをやるので、あとからあとから、必要なモノの買い忘れが出てくるわけですよ。

そういうのを、夜、帰宅してから気づいたりして。

だんだん胃が痛くなるわけです。

だって、どういう状況になるかわからないまま、自己責任で、自分と家族の命を守らなきゃいけないわけですからね。

不安で不安でたまらない。

なので12日の台風直撃の日、ちょっとしたことから、上の子と諍いになったりしてしまいました。

まだまだ精進が足りません。

しかし、ずっと気を張り続けていると、疲れますよね。

 

3.11の時も、日本中が疲れていたなあと、ふと思い出しました。

気づかぬふりをして頑張り続けていたから、九州新幹線のCMに出てくる九州人たちの何気ない笑顔に、涙した人も多かった……なんてこともありました。

もちろん、ご自宅が被災された方の大変さを思うと、何ごともなかった私が「災害疲れ」なんて口にするのは、失礼かもしれません。

まあでも、だからって、自分のそんな状態を見て見ぬふりしたって、状況はなにも良くならないんだし。

ずっと気を張り続けていたら疲れる、それは当たり前のことですから。

 

なので、今日はずっと、吉川英治三国志6』を読んでました。

 

 私のは、消費税導入前!の昭和時代の本なので、同じものは今はこちらですかね↙

 

三国志(6)(吉川英治歴史時代文庫 38)

三国志(6)(吉川英治歴史時代文庫 38)

 

 

実は、ここ1カ月くらい、読めてなかったんですが(だって『国体論』読んでたし)。

 

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なんかもうさくさく楽しく読めて、遅読な私にしては、もう半分強、読んでしまいました。

相変わらず、劉備はおろおろしてるし、曹操はちょっと老いを感じさせる守りの人になっちゃったし、諸葛亮は有能すぎだろ?だし、馬超はおばかすぎるし、味のある武将ばかりで、楽しいです。

「文句(ツッコミ)入れるなら、読まなきゃいいのに」って、下の子には言われちゃったんですが。

キャラにツッコミ入れずしてどうする?

冷静に判断するから、自分の肥やしになるんでしょうが。

 

私は文学作品とかそんなに読んでないですし、芸術を味わう素養のない人間です。

大学の専攻でも、歴史学か文学か選べたのに、迷わず歴史学に行ってしまいました。

それを後悔はしてません。

今でも、歴史は大好きで、だからこそ『三国志』も何度かリピートしてます。

本当は、歴史小説より歴史論文の方が面白い、と思っているクチでもあります。

なんですけどね。

 

小説の力って、こういうとき、すごいなって思うんです。

エンタメだから……というのも、もちろんあると思いますが。

読んでるうちに、疲れがどっかいっちゃうんですもん。

ただただ、ああ面白かった、って。

作品には、そういう力があるんですね。

 

私の場合はそれが歴史小説だったわけですが、人によっては文学作品かもしれないですし、SFやミステリーかもしれないですし、詩かもしれないです。

そういう、これはと思うジャンルを持っておくのって、いいかもしれません。

非日常だけでなく、日常の中もストレスだらけです。

自分を守る防護壁としての何か……って、大事ですよね。

 

いかがでしょうか。

被災された皆様の、一日も早い日常回復を祈りつつ。

最後までご一読下さり、ありがとうございました。m(_ _)m

 

 

 写真:IWOZONさんによる写真ACからの写真