人はどこまでいっても認められたい生き物だから、自分で自分を認めてあげよう。
ほんのよこみちです。
12月に入り、私のパート先にも新入社員さんがやってきました。
私よりも全然若いウェブデザイナーさんなので、個人的には、その人から学べるものをどんどん学んでいきたい! みたいなつもりでいたりします。
反面、自分より待遇のいい「社員」なんだよなあ……という部分に、複雑な思いがあることは否定しません。
これまでも、何人か「社員」が入ってきていますし、中にはパートや派遣から昇進している人もいたりして、最初は腹のうちのもやもやと格闘の日々でした。
どうして自分ではないのか。
どうして自分ではだめなのか。
冷静に考えると、PCスキルが私よりはるかに上だったり、専門知識があったり、営業力があったり、そりゃ私じゃかなわんわ~、っていうところに落ち着くんですけどね。
女性には様々な人生の壁があり、仕事か子どもかを選ばざるを得ないときもありました。
その際、私は迷わず子どもを選んだんです。
そのことに、一切後悔はありません。
でも、正社員でいたら学べたであろう多くのことを、失ってしまった。
時代の変化は、非正規労働者を浦島太郎にしてしまいます。
どうしようもないんですよね。
他の方がどう思っているかは知りませんが、新入社員に対するパートや先輩社員の風当たりは、実際強いです。
特に、新入社員が女性の場合、新人さんの対応いかんによっては、無視などのいじめに発展する場合があります。
先輩に挨拶をして来ない、とか。
気が利かない、とか。
まあ、寂しくなる気持ちもわかりますけどね。
相手の方が給料が高ければ、なおさら。
でもさ。
仮にその新人が入って来なかったとしても、自分たちの給料が上がるわけじゃないんだからさ~。
椅子取りゲームやってるわけじゃないからねえ。
消費税10%になって、あっちもこっちも景気のいい話を聞きません。
自分より他者が評価されているのは、正直辛い。
誰だって、自分が一番評価されたいと思ってる。
でも、現実はそうじゃない。
やってらんねえよ~、という気持ちもわかります。
私だってそうですから。
だけど、仕方がないじゃん。
会社が自分より他者を重用するなら、それは自分の能力と会社の希望がマッチングしていない、ただそれだけのこと。
自分の価値をはかる物差しは、会社の意思だけじゃありません。
家族はどうだろう。
友だちはどうだろう。
自分自身は、どれだけ自分という存在を大切に思っているだろうか。
我々は、自分という檻から一生抜け出せない生き物です。
自分という器があるからこそ、この世界に舞い降りて、この世界を堪能することができる、そんな奇跡を手に入れているんです。
軽んじられていい人なんて、ひとりもいません。
人づきあいが苦手だろうが、何千万も稼ぐ人より仕事ができなかろうが、皆、生きているだけで奇跡なんです。
正直、他者の欠点をあげつらって満足するより、他者の長所から学んだ方が、私は気持ちがいいです。
挨拶をして来ない、話しかけづらい人であっても、こちらから話しかけて、笑顔を引き出せたら最高だと思っています。
孤独が好きな人はそれでいいと思うけど、孤立はさせたくない。
何かあったら、いつでも助けられる状態でいたい。
自分の目の届く範囲では、誰も泣かせたくない。
だから、他者を否定する人を否定する結果になってしまうんですけど、そこも大いなる矛盾で、他者を否定する人にもいいところがいっぱいあるので、そのいいところをもっと褒めていきたい。
他者を否定した人が、結果的に孤立してしまうのも、好ましくないんですよね。
その人も大事だから。
まあ、愚痴や悪口は、ついつい言いたくなっちゃいますけどね。
上司に対する苦言が、単なる愚痴にならないよう、冷静になる必要はありますけど。
悪口を言いたくなったら、「ああ自分は肯定されたがっている」と思うようにしています。
だったらもう、自分で自分を肯定した方が早いじゃん?
毎日家族に愚痴を言うと嫌がられるので、ノートにがんがん書いて、「これはどういうことだろう?」と抽象化します。
だいたい、今の自分に足りないものが見つかるので、それを補うようにするとか、何から手をつけるかリスト化するとか、そういうのを繰り返しているうちに、すっきりするんですよね。
もちろん、自分の弱さや醜さと向き合うこともあるので、絶望しちゃうときもあります。
辛いばっかりのときもあります。
でも、自分の弱さ・醜さに気づく前の自分より、一歩前進しているんですよね。
前進っていうのは、強さですから。
ま、でも、全人類が私と同等の強さを持っているわけではないので、「そんなの無理」でもいいんです。
ただ、自分が望むように、他者が自分を認めてくれるわけはないので、もっとラクな方がいいよね、というだけの話。
私も迷いながらもがいていますので、偉そうなことは言えませんね。
画像:Nishinochiさんによる写真ACからの写真