上の子がADHDらしいので、本で学習を始めたら、すごく楽になった。
ほんのよこみちです。
私には2人の子がいて、どちらも不登校を経験しています。
特に上の子は、高校も中退して、ただいま絶賛ひきこもり中(^^;)
その上の子。
本人たっての希望で、メンタルクリニックに行かせたんですが。
ADHD(注意欠如・多動性障害)らしいという診断結果が出ました。
もう成人してるんですけどね。
実は、これまでにも何度か、メンタルクリニックに連れて行ったんですよ。
小学校高学年の時、高校行かなくなった時、高校を退学した後、と。
その都度、別のクリニックに行って、別の先生に見てもらって。
で、毎回「異常なし」。
なので、この子のあれやこれやは、障がいや病気ではないんだ‥‥と、思っていました。
なのに。
二十歳過ぎてから診断出ますか?
小学生の時にわかっていたら、もっと別の対応ができたのにな〜。
過ぎたことを言っても、仕方ないんですけど。
とりあえず、図書館でADHDに関する本を借りてきました。
真っ先に読むADHDの本―いじめられない、仲間はずれにされない子に育てる
- 作者: 司馬理英子
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2015/02/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は、子どもがADHD(注意欠如・多動性障害)と診断された、親御さん向けの本です。
とてもわかりやすく書かれていると思います。
例えば特徴としては。
授業中、じっとしていられない、とか。
興味のあること以外、全然やろうとしない、とか。
とにかく忘れ物が多い、とか。
うちの子の幼少期そのまんまですわ~。
すごく納得です。
子どもなら、多かれ少なかれ、そういうのってあることなんですけど。
叱るばかりでは、親子ともに疲弊してしまいますもんね。
診断の出る出ないは、そのクリニックの先生によるところも、結構あるみたいです。
うちの子みたいにず~っと「正常範囲内」と言われていたのに、ある日突然、別のクリニックで出た、とかも。
ADHDは、治療することで改善するようなので、ホント、疑わしきは診断出て欲しいですね。
もちろん、医師にすべておまかせ……じゃなくて、家族がどう対応するかというのも重要です。
私は上の子は結構放任主義で育ててたんですが、ADHDの子はそれじゃ駄目だったんですね。
例えば忘れ物をしないような工夫をしてやるとか、やる気スイッチのための工夫とか。
実年齢より幼い(3分の2くらいの年齢)と思って、いろいろ手をかけてやらなければいけなかったんですね。
この本にも様々な対応法が記載されています。
「ほめましょう」「早く早くとせかさない」など、わかっていてもついつい……というのも多く、読みながら反省するばかりです。
今からじゃもう遅いのかもしれないですけど、でも、死ぬまで遅いということはないと思って、やっていくしかないんですね。
ホント、もっと早く出会いたかった本でした。
最初の本は、ADHDの子を持つ親向けの、子育て本でしたので、2冊目は『「大人のADHD」のための段取り力』です。
選んだあとで気がついたんですが、どちらも同じ司馬理英子先生だったんですね!
子育てのコーナーと医学のコーナーと、それぞれ別の棚からチョイスしたんですけどね~。
ご縁があるようです。
こちらの本は、子どものためというより、自分にも応用できる本でした。
①時間の管理
②ものの管理
③プランニング
④記憶の補強
⑤気持ちの持続力
この5つをキーワードに解説されてますが、そのまま普通のビジネス書かと思ってしまうような内容です。
なんですけど「ADHDの人は完璧にできなくても仕方がない」という前提から入っているので。
出来ることから、無理なく、ハードルを下げてやっていこう、という方向性で、使えます。
家事は75点でもいい、なんて、神かと思いましたよ。
めんどうなことは「やりたい」とまず言ってみる、とか。
片付けが苦手な人が多いので(ADHDの人は)、とにかくモノを捨てて減らす、とか。
その断捨離も、15分だけやるとか、1区画だけやるとか決めてやる、とか。
ああ、普通に活用できるじゃないですか。
もちろん、仕事でのミスの減らし方、結果を出すための意識改革なども書かれています。
こちらも、普通に新入社員教育にも使える内容で、読んでいて背筋が伸びる思いがしました。
時間の管理意識とか、私も結構甘くて、予定通りの時間に作業が終わらなかったりすることがあるので、反省反省💦
遅刻をしないためにはとか、しめきりの守り方とか、やっつけ仕事にならないためにとか、ホント、我が子に読ませたくなりました。
……でも、読まないんですよね。母親の言うことを素直に聞くって、しゃくじゃないですか。わかります。
今回、この2冊の本が読めて、本当に学習になりました。
成人した子の未熟な部分って、見ていて本当にはらはらするし、そんなんじゃ世の中渡って行けないよって説教したくもなります。
でも、仕方ないんだよなあ、そういう子だから。
読んだ後でも、子どもの甘い主張が受け入れられなかったり、そんなんで言い合いになったりもしてますが。
逆に、仕事上での他者のミスも「単にこの人に向いていない作業だけなのかも」と思えるようになりました。
親として人として、修練の場を与えられたことに感謝しよう。
そう思った方が楽しいですよね。
めぐり合わせに感謝です。
ご一読、ありがとうございました。