ほんのよこみち なブログ

元不登校の高校生と、ひきこもり→就労準備中の子を持つシングルマザーが、このくにで生きることを考えながら、本と好きなことを語ります。

上の子がADHDらしいので、本で学習を始めたら、すごく楽になった。

ほんのよこみちです。

私には2人の子がいて、どちらも不登校を経験しています。

特に上の子は、高校も中退して、ただいま絶賛ひきこもり中(^^;)

 

その上の子。

本人たっての希望で、メンタルクリニックに行かせたんですが。

ADHD(注意欠如・多動性障害)らしいという診断結果が出ました。

もう成人してるんですけどね。

 

実は、これまでにも何度か、メンタルクリニックに連れて行ったんですよ。

小学校高学年の時、高校行かなくなった時、高校を退学した後、と。

その都度、別のクリニックに行って、別の先生に見てもらって。

で、毎回「異常なし」。

なので、この子のあれやこれやは、障がいや病気ではないんだ‥‥と、思っていました。

 

なのに。

二十歳過ぎてから診断出ますか?

小学生の時にわかっていたら、もっと別の対応ができたのにな〜。

過ぎたことを言っても、仕方ないんですけど。

とりあえず、図書館でADHDに関する本を借りてきました。

 

 この本は、子どもがADHD(注意欠如・多動性障害)と診断された、親御さん向けの本です。

とてもわかりやすく書かれていると思います。

 

例えば特徴としては。

授業中、じっとしていられない、とか。

興味のあること以外、全然やろうとしない、とか。

とにかく忘れ物が多い、とか。

 

うちの子の幼少期そのまんまですわ~。

すごく納得です。

子どもなら、多かれ少なかれ、そういうのってあることなんですけど。

叱るばかりでは、親子ともに疲弊してしまいますもんね。

 

診断の出る出ないは、そのクリニックの先生によるところも、結構あるみたいです。

うちの子みたいにず~っと「正常範囲内」と言われていたのに、ある日突然、別のクリニックで出た、とかも。

ADHDは、治療することで改善するようなので、ホント、疑わしきは診断出て欲しいですね。

 

もちろん、医師にすべておまかせ……じゃなくて、家族がどう対応するかというのも重要です。

私は上の子は結構放任主義で育ててたんですが、ADHDの子はそれじゃ駄目だったんですね。

例えば忘れ物をしないような工夫をしてやるとか、やる気スイッチのための工夫とか。

実年齢より幼い(3分の2くらいの年齢)と思って、いろいろ手をかけてやらなければいけなかったんですね。

この本にも様々な対応法が記載されています。

「ほめましょう」「早く早くとせかさない」など、わかっていてもついつい……というのも多く、読みながら反省するばかりです。

今からじゃもう遅いのかもしれないですけど、でも、死ぬまで遅いということはないと思って、やっていくしかないんですね。

ホント、もっと早く出会いたかった本でした。

 

 

「大人のADHD」のための段取り力 (健康ライブラリー)

「大人のADHD」のための段取り力 (健康ライブラリー)

 

最初の本は、ADHDの子を持つ親向けの、子育て本でしたので、2冊目は『「大人のADHD」のための段取り力』です。

選んだあとで気がついたんですが、どちらも同じ司馬理英子先生だったんですね!

子育てのコーナーと医学のコーナーと、それぞれ別の棚からチョイスしたんですけどね~。

ご縁があるようです。

 

こちらの本は、子どものためというより、自分にも応用できる本でした。

①時間の管理

②ものの管理

③プランニング

④記憶の補強

⑤気持ちの持続力

この5つをキーワードに解説されてますが、そのまま普通のビジネス書かと思ってしまうような内容です。

なんですけど「ADHDの人は完璧にできなくても仕方がない」という前提から入っているので。

出来ることから、無理なく、ハードルを下げてやっていこう、という方向性で、使えます。

家事は75点でもいい、なんて、神かと思いましたよ。

 

www.honno-yokomichi.com

 

めんどうなことは「やりたい」とまず言ってみる、とか。

片付けが苦手な人が多いので(ADHDの人は)、とにかくモノを捨てて減らす、とか。

その断捨離も、15分だけやるとか、1区画だけやるとか決めてやる、とか。

ああ、普通に活用できるじゃないですか。

 

もちろん、仕事でのミスの減らし方、結果を出すための意識改革なども書かれています。

こちらも、普通に新入社員教育にも使える内容で、読んでいて背筋が伸びる思いがしました。

時間の管理意識とか、私も結構甘くて、予定通りの時間に作業が終わらなかったりすることがあるので、反省反省💦

遅刻をしないためにはとか、しめきりの守り方とか、やっつけ仕事にならないためにとか、ホント、我が子に読ませたくなりました。

……でも、読まないんですよね。母親の言うことを素直に聞くって、しゃくじゃないですか。わかります。

 

 

今回、この2冊の本が読めて、本当に学習になりました。

成人した子の未熟な部分って、見ていて本当にはらはらするし、そんなんじゃ世の中渡って行けないよって説教したくもなります。

でも、仕方ないんだよなあ、そういう子だから。

読んだ後でも、子どもの甘い主張が受け入れられなかったり、そんなんで言い合いになったりもしてますが。

逆に、仕事上での他者のミスも「単にこの人に向いていない作業だけなのかも」と思えるようになりました。

親として人として、修練の場を与えられたことに感謝しよう。

そう思った方が楽しいですよね。

めぐり合わせに感謝です。

 

ご一読、ありがとうございました。