三木悠莉さんをお迎えしての【自分にてわたす詩の教室:第3回】は、ハートフルかつ高難度な内容で、楽しかったです!
ほんのよこみちです。
昨日のことになっちゃいますが、【自分にてわたす詩の教室:第3回】に参加してきました!
はーじまーるよー!#詩の教室 @双子のライオン堂 pic.twitter.com/BbUkq9cW3f
— 三木悠莉 PSJ 2連覇達成🌈ありがとうございました (@micnix_69) February 16, 2019
実は、参加する1週間くらい前まで、迷ってました。
自分なんかが参加していいんだろうか、と。
三木悠莉さんが、詩の朗読をされている動画を、先月はじめて見て、「やばい」と思っちゃったんですね。
え? これ、芸能?
アーティスト……ですよね?
え? ちょっと待って、私、芸能界に頭を突っ込むつもりで、詩の扉を叩いたんだっけ?
こんな大勢の前で詩を演じるとか、無理無理無理無理!
動画の中の三木悠莉さんは、かっこいい姐御、という感じの方で、とてもとても、朗読のろの字にも絶句するような者が近寄ってもいいとは思えない、本当に強いオーラを放ってらっしゃったんですよ!
なんたって、ポエトリースラムジャパンっていう詩の朗読の全国大会で、昨年&一昨年と2連覇されている絶対的女王ですから!!
なので、いろいろ試行錯誤をしつつ、いろんな詩や文学に触れつつ、うだうだぐだぐだ、1カ月を過ごしまして。
とにかく末席で、お人柄を感じさせていただければいいや。
そんな感じで、半ば腹を括って参加させていただいたのでした。
で。
はい、と~っても素敵な方でしたよ💛
笑顔のチャーミングな方で、懐の深い、優しいオーラ全開の方で、菩薩かと思っちゃいました。
講座の冒頭で、朗読ライブを数分してくださったんですが、その迫力・空気感は圧倒的でした!
動画では伝わりにくい呼吸感といいますか、言葉が生まれる瞬間の存在感といいますか。
とにかく、ライブならではの良さってありますよね。
そして、朗読終了直後の笑顔が、素敵なの💛
……って、おいおい、オヤジ化してるし、セクハラやん? とセルフツッコミ入れられる程度に、全然怖くない!お優しいお人柄の方でした。
ということで、講座に突入です。
今回も、前回同様、事前に提出した質問事項に沿いつつ、トークは進んでいきました。
(前回の様子はこちら⤵)
まずトークですが、三木悠莉さんと詩との出会いについて、から。
おじい様の影響で俳句を始められ、俳句でトップに立つなどの成功体験を積まれてきたこと、俳句仲間のすすめで詩を始められ、一度服飾の道に進まれたものの、芸術の自由さを求めて再び言葉の世界に戻られたことなどを、お話して下さいました。
成功体験と自分のやりたいことに向き合う強さとが、三木悠莉さんの人生を進めたものかなあと思いました。
もともと素質がおありだった。
でなきゃ、たまたま始めた俳句で、トップレベルの結果を出すのなんて、大変です。
おじい様も素質アリと思われたからこそ、文学の道を提示されたのでしょうし。
かつ、三木悠莉さんの戦うからには勝ちたい、という勝負師なお人柄が、成功を引き寄せたともいえると思います。
でも、これ、すごく怖いことですよね。
勝ちたい勝ちたいと思っていた勝負で負けることほど、恐ろしいことはない。
だから「まあ負けても仕方ないし~」などと逃げ道を作ってしまいたくなるのが、凡百の心理です。
逃げ腰な奴が、勝つためにベストを尽くした人に、勝てるわけがない。
そうして積み重ねられた成功体験が、さらなる強さの源泉となるんですね。
そんな三木悠莉さんも、アパレル業界に就職され、その制約の多さに不自由さを感じられます。
やってみたら思った世界とはちょっと違った、そういうギャップって誰しも経験ありますよね。
そこで腐って何もせずに文句だけ言う人間に成り下がるか、三木さんのように自由な表現=芸術の方面を開拓されるか。
三木さんは今でも、会社勤めをされつつ、2人のお子さんの育児・家事をされつつ、詩の創作・朗読・イベント運営活動をされているそうです。
やりたいことを臆せずやる勇気、タスクを回す工夫、他者に対する博愛……。
現代社会に生きづらさを感じていて、何かをやりたいを思っている人こそ、三木さんの生き方に学べるものがあるのではないでしょうか
だって、すごく楽しそう、お幸せそう、なんですよ。
やりたいことを全力でやる楽しさって、そりゃ収益率が高いに越したことはないでしょうけど、別の価値があるんですよ。
というような三木悠莉さんの、詩に対するお考えは、
①人と同じことはやらない
②耳で聞いたときのことを考えて、創作する
③核となる言葉を置く
④名詞と名詞との関係に気を配る
要約すると、こんな感じでした。
やっぱりアーティストなんですよね。
言葉のリズムなどは私も気にしますが、客席の反応を最初から読んで創作されていて、頂点に立つ人ならではの、マネジメント能力をも感じました。
てか、ウエノポエトリカムジャパンっていう詩の大イベントを主催されてる方なんですから、マネジメント能力もハンパないんですって。
谷川俊太郎さんとか町田康さんとかいうような、ビックネームも参加されるイベントですよ?
そらもう人間の格が違いますって。
そういう方なのに「ポエム(笑)で怒るって狭量では?」 と、さらりと言ってしまう懐の深さ!
「詩とポエムって、日本語か英語かだけでしょ」って、なんて器の大きな方なんでしょう。
一般的には、次のように考えられているようです。
自分の内面の独白=ポエム(笑)
情景を描いた文学=詩
あ、私がnoteに書いてたのは、ポエム(笑)ですね(^▽^;)
そっか~、初心者が陥りやすいトラップが、ここにあるわけですね(^^;)
なるほど!
私は文学としての詩を学びに来ているので、文学を書くことが目的です。
でも、生きづらい現代とも向き合いたいので、内面独白を否定したくもない。
講座3回目にして、なんとなく、すべきことが見えてきたみたいです。
前半はそんな感じで、後半はワークショップ。
今回は、左川ちかさんの詩を、朗読を意識したものに書き直す、という難問!
……すみません、私、問題の意味が理解できませんでした(;´Д`)
はい、あっさり白旗を揚げました💦
でも、日ごろから書き慣れてらっしゃる方は、こういう課題にも独自の視点で、すらすら作品を構築されていくんですね。
すごい、としか言えません。
そして、他の方々の作品の朗読を聞いてみると、なんとなくではありますけど、どうすればよかったのか、ちょっぴり見えてきました。
で、一夜明けた今日、復習としてやってみまして……。
まだまだ全然、おそるおそるって感じではありますけど、なんとか。
まだまだ私は知らないことが多くて、読んでない作品も多いので、これまで、読むことばかりに重点を置いてきた気がします。
言葉は好きだけど、難しくて全体が理解できない、という作品も多くて。
どうにか少しでも、詩人の方の心に触れたい、そういうことばかり考えてきた気がします。
でも、詩って、自分なりの読み方をして、自分なりに書き換えるようなことをしてみても、よかったんですね。
自分なら、この情景をどう書くか。
出来上がっている作品は、私の思いもよらぬところで完成形となっている作品だとは思いますが、個人的な練習台になってもらっても、いいのかもしれない。
そんなふうに思えた、第3回の講座でした。
来月はいよいよ最終回。
自作の詩を持って、処刑されに行く回です(笑)
今回、実作の経験があまりに乏しいゆえの出来なさ、というのを痛感いたしました。
なので残り一カ月、目の前の情景を詩にする、という課題を、自分に課します。
そんでもって、ちゃんと文学となるように!
双子のライオン堂さんで見つけた『核兵器』という本を、子どもに買う約束もしたので、ばっくれることのないよう、がんばります(笑)
あ、やばい、これではこの記事の見出し画像がこの本↑になってしまう( ̄▽ ̄;)
三木悠莉さんと『核兵器』に一切の関係はございませんので、ご了承下さいm(_ _)m