ほんのよこみち なブログ

元不登校の高校生と、ひきこもり→就労準備中の子を持つシングルマザーが、このくにで生きることを考えながら、本と好きなことを語ります。

先週金曜日、帰宅したら届いていた人間ドックの結果が、乳房検査で要精密検査だったという「人生最大の危機」。

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今週のお題「人生最大の危機」

 

ほんのよこみちです。

人生最大の危機は、先週金曜日(4日前)にやってきました。

仕事から帰宅したら届いていた、人間ドックの結果が、乳房検査で要精密検査だったんです。

要するに、乳がんの疑いがあるんじゃなかろうか、と。

マンモグラフィーで、そういうのが出たらしいんです。

 

私も今年50歳になりましたんで、そろそろ残りの時間の方が少なくなっていくんやろな、とは思っていました。

でもね、まだまだ先の話だろうと高をくくってた。

それが、いきなり現実問題として飛び込んできた感じです。

 

慌てて、ネットで精密検査できる病院を探しました。

最初は、婦人科だろうと思って、婦人科で手術もできそうなところを探していました。

でも、なんかぴんと来ない。

次に、乳がん、精密検査で検索したら、乳がんの疑いで精密検査を受ける場合、婦人科じゃなくて、乳腺外科が専門だと出てきまして。

そんなことも知らなかったんですよね。

乳がんって、女優さんとかで闘病された方、たくさんいらっしゃいますけど、やっぱり自分事として受け止めてなかったというか。

他人事として、どこかで自分は大丈夫だろうと思いこんでいたんです。

 

とにかく今の自分に出来ることとして、人間ドックを受診した健診センターに、マンモグラフィーの画像を出してもらうように手配しました。

それがないと、もう一度同じ検査をするようになりますからね。

で、連休に入ってしまったので、とりあえず今は画像と休みが明けるのを待っている状態。

 

でも、不安じゃないですか?

だから、自分の精神を落ち着かせるために、『BANANA FISH(19) BANANA FISH (フラワーコミックス)』を読みました。

 

 

BANANA FISH 復刻版BOX (vol.1-4)

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www.honno-yokomichi.com

 

アニメもとっくに終わったし、ネタバレかましちゃいますけど、19巻で意外な人物の死があります。

もう殺されることはないだろうと思われていた人物の、ありえない死。

でもその人は、微笑みながら死んでいくんです。

大好きな相手との真の友情を感じながら、これまでにないくらいの幸せを感じながら、命を終えていくんです。

死がこのようなものであれば、受け入れられるのではないか、と。

 

死ってなんなのか。

死後の世界とか、霊魂の存在とか、ないとは思えないし、あるとも断言はできない。

科学的に考えたら、自我って脳の働きによるものだから、脳が死んで、物体としての身体がなくなれば、自我も消滅するものと思われます。

自分という意識の消滅。

眠って、そのまま夢を見ることなく、感覚を失ったままの状態。

それはとても怖いことですけど、生きている以上、いつかは来る現実ですし、向きあわないわけにはいかない。

私たちは、かりそめの客として、この世に生きているわけですから。

 

だから、今という瞬間、瞬間しかないんですね。

未来のために我慢するとかじゃなくて、今をどう充実させるか。

うちの下の子はまだ中学3年生ですから、今、私が死ぬわけにはいきません。

あと10年は、がんばって支えていかないと。

でも、先のことなんてわからないのですから、とにかく今!だと思いました。

今、できることをする。

昨日は仮面ライダーの映画を下の子と観に行き、今日は科博の恐竜展に行きました。

先送りにしない。

やりたいことは、もっともっとやります。

 

それに。

死を考えたとき、結局なにが一番大切かって、子どもたちなんですよ。

不登校でも、高校中退で就職してなくても、ネトウヨ気味であっても、生きていてくれたらそれでいい。

母親が考えることって、究極的にはそういうことなのかもしれません。

少しでも、子どもたちの笑顔が見たいし、子どもたちといっしょにいたい。

家族の笑顔が最後の希望になるって、そんなことを『夜と霧』でも読んだ気がします。

 

夜と霧 新版

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なんてことを考えていたら、気持ちが落ち着いてきました。

誰だって志半ばで死ぬし、それはもう永遠に目の覚めない眠りだし、そこにいたるまで苦しいかもしれないけれど、実は帝王切開で出産した後の痛みも「介錯してくれ」と言いたくなるくらいだったし。

そこを不安がる暇があったら、できることをやって、少しでも子どもたちのその後に役立つものを残したい。

お金は残せないけれど、愛だけは伝えたい。

忙しくなるなあ……。

 

積読本もたくさんあるので、全部読みたいです。

この先、何かを学んでどうすんねんって気もしないわけではないですが、でも、学んで、咀嚼して、伝える人間でありたい。

先の見えない世の中をどう生きるか、それは考え続けて、伝え続けたい。

 

毎日を楽しみたい。

小さな幸せを感じ続けたい。

実は私、人生で今が一番幸せ……って、もう10年以上思い続けている気がします。

離婚が成立してそれくらいになるんですが、本当に離婚しておいて良かった!

元夫の言動に一喜一憂することなく、自分の人生の主導権を自分で握れるって、本当に幸せなことです。

私は、嫌なことはとことんしたくない質なので、まあ物事のプラス面を考えて、半ば嫌々ながらやることもありますけど、最終的には、自分がやりたいことしかやっていません。

自分で決めたことをやるだけですから、悔いはないし、ありがたいと思ってやるし、幸せです。

10年働いてもパートで、時給は数十円しか上がらず、いいように使われてる気もしますけど、逆に休みは取りやすくなってきているので、検査予約が入れやすくてラッキーだったかなと。

早く動けば、その分、5年生存確率も上がりますからね。

これはもう、ラッキーでしょう。

 

人生最大の危機って、結局は、自分が成長できるいいきっかけなのかもしれません。

神さまは、自分に越えられない試練は与えない、とも言います。

ま、私は宗教に肩入れはしていませんけど、試練を克服したりやり過ごしたりして、人間は成長すると思っていますから。

ピンチはチャンス。

幸運の女神は意地悪、ということですね。