ほんのよこみち なブログ

元不登校の高校生と、ひきこもり→就労準備中の子を持つシングルマザーが、このくにで生きることを考えながら、本と好きなことを語ります。

『文庫本は何冊積んだら倒れるか』が面白くて、何だか小説が読みたくなった話。

ほんのよこみちです。

『文庫本は何冊積んだら倒れるか ホリイのゆるーく調査』を読みました。

 

文庫本は何冊積んだら倒れるか

文庫本は何冊積んだら倒れるか

 

 

たまたま入った図書館で見つけて、読んだんですけどね。

すご~く面白かったです!

 

タイトルどおりの、あほな実験を大の大人が真面目にやって、その結果を面白おかしくレポートするというこのコラム本。

他にも、紙の本としてのかたちから入っていく話とか。

  • 「ハヤカワ文庫と講談社文庫のすきまに住めるのは何か」
  • 「いろんな文庫本をハダカにしてみた」

文学史的な考察とか。

古典文学に対する鋭いツッコミとか。

  • 「名前が覚えられない『悪霊』の登場人物」
  • ジャンバルジャンはどれくらい出てこないか」

話のネタに上がった本を、全部読んでみたくなるような、そういう本です。

(要するに、ほとんど私は読んでいない……(;´Д`))

 

以前読んだ本に、書評の型のようなものをきちんと身につけるべし……みたいなことが書かれてあったんですけどね。

でも、何だろう、そういうきちんとした書評より、この本の文章の方が私は好きですね。

きちんとした文章って、なんかビジネス文書みたいで、かたっ苦しいというか、読んでて途中を読み飛ばしたくなりませんか?

 

でもこの本は、気がついたらするする読んでる不思議な本で、名作古典がなんとなくわかったような気分になるものの、でももっと知りたい、読んでみたい、と思わせてくれる、麻薬のような本ですわ。

やばいね。

もはや積読タワーが3棟建っているのに(私の部屋に)、がっと大人買いして、長編小説を読みたくなるではないか。

 

古典文学って、時代性から男尊女卑が激しくて、男性主人公がどうしても好きになれなくて、それで結構挫折してきていたりします。

文章は面白いのに、キャラクターに腹が立つ……というか。

でもこの本を読んで、そういう著者の思い込みや夢見がちな部分は、ばしばしツッコミ入れてもいいんだなあ~、と気づきました。

著作権切れてるような作品だと、著者を直接知る親族の方も、少なくなってるだろうしね。

いいものはいい。

現代の感覚に合わんものは合わん。

それでいいんちゃいますか?

 

なんかもう、すっごく本が読みたくなってきました。

今日はもう、読みます! 小説じゃないかもしれないけど。

積んでる本は、どれも読みたい本なのだ。

ありがとうございました。m(_ _)m

 

 

文庫本は何冊積んだら倒れるか

文庫本は何冊積んだら倒れるか