『文庫本は何冊積んだら倒れるか』が面白くて、何だか小説が読みたくなった話。
ほんのよこみちです。
『文庫本は何冊積んだら倒れるか ホリイのゆるーく調査』を読みました。
たまたま入った図書館で見つけて、読んだんですけどね。
すご~く面白かったです!
タイトルどおりの、あほな実験を大の大人が真面目にやって、その結果を面白おかしくレポートするというこのコラム本。
他にも、紙の本としてのかたちから入っていく話とか。
- 「ハヤカワ文庫と講談社文庫のすきまに住めるのは何か」
- 「いろんな文庫本をハダカにしてみた」
文学史的な考察とか。
古典文学に対する鋭いツッコミとか。
- 「名前が覚えられない『悪霊』の登場人物」
- 「ジャンバルジャンはどれくらい出てこないか」
話のネタに上がった本を、全部読んでみたくなるような、そういう本です。
(要するに、ほとんど私は読んでいない……(;´Д`))
以前読んだ本に、書評の型のようなものをきちんと身につけるべし……みたいなことが書かれてあったんですけどね。
でも、何だろう、そういうきちんとした書評より、この本の文章の方が私は好きですね。
きちんとした文章って、なんかビジネス文書みたいで、かたっ苦しいというか、読んでて途中を読み飛ばしたくなりませんか?
でもこの本は、気がついたらするする読んでる不思議な本で、名作古典がなんとなくわかったような気分になるものの、でももっと知りたい、読んでみたい、と思わせてくれる、麻薬のような本ですわ。
やばいね。
もはや積読タワーが3棟建っているのに(私の部屋に)、がっと大人買いして、長編小説を読みたくなるではないか。
古典文学って、時代性から男尊女卑が激しくて、男性主人公がどうしても好きになれなくて、それで結構挫折してきていたりします。
文章は面白いのに、キャラクターに腹が立つ……というか。
でもこの本を読んで、そういう著者の思い込みや夢見がちな部分は、ばしばしツッコミ入れてもいいんだなあ~、と気づきました。
著作権切れてるような作品だと、著者を直接知る親族の方も、少なくなってるだろうしね。
いいものはいい。
現代の感覚に合わんものは合わん。
それでいいんちゃいますか?
なんかもう、すっごく本が読みたくなってきました。
今日はもう、読みます! 小説じゃないかもしれないけど。
積んでる本は、どれも読みたい本なのだ。
ありがとうございました。m(_ _)m