ほんのよこみち なブログ

元不登校の高校生と、ひきこもり→就労準備中の子を持つシングルマザーが、このくにで生きることを考えながら、本と好きなことを語ります。

『平気で他人を攻撃する人たち』を読んで、内省と自己分析とメモの必要性にたどり着く。

ほんのよこみちです。

生きていると、やっぱりいろいろな出来事に遭遇しますので、こんな本も買っていたりします。

平気で他人を攻撃する人たち

平気で他人を攻撃する人たち

 

 『平気で他人を攻撃する人たち』ですね。

でも、ちょっと買ったことで安心したりして、カバーをかけたまま積み上げておりました(^_^;)

 

あなたを攻撃する人がいても、それは八つ当たりなので気にすることはない。

この本でまず言われているのは、怒りというのはだいたい八つ当たりである、ということですね。

いえ、本文中の言葉は、もっとオブラートに包まれた感じですが。

生まれてから一度も不快な思いをしたことのない人なんているわけがなく、だから過去の怒りを腹のうちにため込んでいて、それが出やすい相手に出た、それだけ。

なので、理不尽な相手に関わり合う必要はないですよ~、というところでしょうか。

 

自分の怒りが、八つ当たりでないかどうか、常に気をつけるべし。

他人の理不尽な怒りはスルーするとしても、自分だってそういう負の感情をため込んだ人間のひとりです。

だから、自分がそういう嫌な人間にならないように、注意しましょうね、というところですかね。

腹が立ったら、ひと呼吸おいてみる。

自分のこの怒りは、目の前の相手に向けたものなのか、別の誰かに嫌なことを言われたことを、思い出しているだけなのか。

怒るという行為は、傍から見ると結構みっともないので、要注意ですね。

 

虐待を受けた子は、救いのないところからスタートするので、負けるな!

まあ、どの親も完璧な親であるはずはなく、だから誰でも子供時代に、一度や二度は「うちの親、ひどい」という恨みを抱いた経験はあるのではないでしょうか。

稀に神のような親御さんをお持ちの方もいらっしゃるので、そういう方は世間一般の話として、お気にとめて下さい。

大抵の親は、親自身も弱い人間ですので、気分で子どもにあたるときがあります。

意識的であろうが、無意識であろうが。

あたられた子どもはたまったもんじゃないんですが、生存権を親に握られていますので、我慢し続けます。

このあたるという行為が日常化してしまうと、虐待です。

こうなると、子ども自身の中に怒りがたまり続ける上、いじめを甘んじて受け入れるキャラクターが形成されるようです。

これ、ちょっと、あんまりじゃないですか?

子どもは親を選べないんだぞ?

親のせいでいじられキャラになった上、すぐにキレるやばいヤツ……って、ああもう生きにくさてんこもりじゃないですか。

だから、負けないように生きましょう!

親から受けた仕打ちは、もうどうしようもないし、そんな親の元に生まれてしまったことも、どうしようもない。

だから、今を生きましょう! とこの本の著者は語っています。

 

結局、どうすればいいかって、内省と自己分析とメモが大事だと気づく。

この本の著者の加藤氏は、作家で社会心理学者ということなので、この本も臨床結果を書いたものではなく、どちらかというとエッセイっぽいです。

なので、対応策があんまり具体的には示されていないように感じます。

ただ、この本全体を読んだ感想として、内省と自己分析だなと思いました。

これらの本が役に立つかもです⤵

 

反省させると犯罪者になります (新潮新書)

反省させると犯罪者になります (新潮新書)

 

 

 

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

 

 

内省することで、自分の隠れた願望に気がつく。

例えば、両親はすごく厳しかったけど、本当は「ありのままの自分」を認めてもらいたかったんだよね、ということに気づく。とか。

『メモの魔力』は話題の本なので、今更だけど、自己分析のやり方がわかりやすく載っていて、巻末の1000問の問いに従って書いていくと、自分の無意識に気づいたりするんですよね。

なので、私は『平気で他人を攻撃する人たち』を読みながら、前田裕二流のメモを取りつつ、加藤氏の文章から自分は何を感じ取ったのか、そういうことを考えていました。

 

ハイ、この『平気で他人を攻撃する人たち』は、自分の気持ちをメモしながら、読むといい本だと思います。

ただ読むだけだと、疲れてしまうかもしれません。

苦しいですからね。

メモをして、自分を吐き出して、吐き出した中の自分を見つめて、じゃあどうする? って考えた先に、新しい景色が見えてくるのかもしれません。

 

まあでも。

この本が完璧であるとは思わないので、合わない人がいる可能性も大いにあります。

それは、気にする必要はありません。

自分に合う本を読めばいいのだ。

素敵な本との出会いがありますように。

ありがとうございました。m(_ _)m