『街灯りとしての本屋』で味わう、店主さんの生き方を読む楽しみ。
ほんのよこみちです。
『街灯りとしての本屋』さんを読みました。
街灯りとしての本屋 11書店に聞く、お店のはじめ方・つづけ方
- 作者: 田中佳祐,竹田信弥
- 出版社/メーカー: 雷鳥社
- 発売日: 2019/07/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は、11の本屋さんに、本屋という仕事に対する想いや、始めたきっかけ、いかに続けていくか、などをインタビューされたものがまとめられています。
選ばれた本屋さんは、いずれも個性派書店として名の知れたお店で、行ったことがあるよ!……という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本屋業界のスターが揃っている、という感じですかね。
私も11店全部行ったことがあるわけではないので、元気に動けるうちに、制覇してみたいとは思っています。
九州、うちからは遠いんですが……^^;
この本を読んで、この本にあるような本屋さんへ行くことの楽しみ方を考えてみました。
コラムにも書かれているように「しんどい」と思ってしまう人がいることも、まあ事実です。
(てか、そういう声も載せてしまう、この本の器、でかいわ!)
実は、サブカル系に振れているうちの下の子も、こういう個性派本屋さんが苦手なクチでして……(^_^;)
当時の本人と接点のある本がなかった、ということなのでしょうけど。
あと、多分、自分の知らなかった本と出会うために本屋さんの棚を見る、という行為を知らなかったことが考えられます。
経済力のない中学生ですから、本を買うことは大変です。
新たな発見より、既知の分野に走っても、まあ仕方ないかな、と。
でも、個性派本屋さんに行く楽しみは、もっともっといろいろあるんだよ〜。
①店主さんに会う楽しみ
見落としがちなところですけど、個性派本屋さんの店主さんは、皆さん経営者です!
そう、社長さんなんですよね!
それも、本という利薄な商材を、愛ゆえに扱い、事業を何とか持続させるために、頭を使いまくって経営している、敏腕実業家❕
ちょっと話しかけさせていただくだけでも、只者ではない大器を感じられます。
普段、上司や同僚や部下の愚痴ばっかり吐いてたとしたら、目が覚めますよね〜。
なに、つまんない人生やってんだろうって。
今の自分を変えたかったら、個性派本屋さんに行ってみるといいかもしれません。
②棚を見る楽しみ
先ほども書きましたが、本は利薄です。
それゆえ、雑貨や飲食を取り扱う本屋さん、増えてますよね。
でも本の取り扱いを辞めないのは、何より本が好きだから!(店主さんが)
本屋さんを続けるために、バイトや会社員をしている店主さんもいるようです。
その生活は、かなりハードだと思われます。
少々口は悪いですが、本バカと言わずしてなんと言おう……。
バカになれるほど好きなものがあるって、最高です♡
そんな本バカさんたちが作った商品棚ですから、見るという行為自体が、エンターテインメントだと思っています。
その中で、気になる本を見つけて、買って読んでみる。
自分と馴染みのない内容だったとしても、肯定的にとらえられる部分を探して考える。
否定的に感じられる部分があれば、なぜ否定的に感じるのか、考えてみる。
読み終わったとき、自分に対する見方感じ方が、変わっているかもしれません。
③イベントに参加する楽しみ
個性派本屋さんは、ときどきイベントも開催されていますから、それに参加してみることも、新たな自分との出会いとなります。
……なんて言えるほど、私、イベント参加してないんですけどね。
職場が郊外なので、仕事帰りに寄る……というわけにはいかないし、間に合わないし、休日はだいたい子どもの予定が入ってしまうので。
なので、たまにイベントに行くと、そこでお友だちをつくっている方々を羨ましく眺めていたりします。
学校とか職場とか以外の、趣味の合う知り合いって、貴重ですよね。
最初はもちろん、距離の探り合いをしているんですけど、何度も会ううちに、だんだん距離が近くなっていくんだろうなあ。羨ましいなあ。
イベントに参加すると、ある意味自分の素が出ると言いますか、個人としての自分の実力を直視せざるを得ない場面に遭遇することもあります。
職場では偉そうにしていたって、読書会で教養のなさが露呈するのは、どうしようもなかったり。
なので、自分を戒め、驕らず、地に足の着いた人間性を保つためにも、個性派本屋さんのイベントに参加することは、いい勉強になります。
まとめ
働き方改革で、副業やサイドビジネス(おんなじか……)を考えている方も多いと思います。
個性派本屋さんで、ビジネス書をたくさん取り扱っているところは、あまりないかもしれません。
ビジネス書は、大型チェーン店かamazonで買って下さい。
でも、大型チェーン店にはない事業家の空気が、個性派本屋さんにはあります。
どういう店舗・棚をつくっているのか。
イベント運営はどうやっているのか。
集客のための宣伝活動はどうしているのか。
通えば通うほど、リアルなビジネスモデルを見させていただくことができます。
もちろん、通うだけじゃなくて、買ってね(^_-)-☆
私もこの本片手に本屋さんめぐり、やります!
……子どもの受験がひと段落したら……(;^_^A
街灯りとしての本屋 11書店に聞く、お店のはじめ方・つづけ方
- 作者: 田中佳祐,竹田信弥
- 出版社/メーカー: 雷鳥社
- 発売日: 2019/07/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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